装束の世界 迦陵頻
迦陵頻(かりょうびん)舞装束の刺繍。
うっすら下が透けているのが、わかります?
こういう織は、非常に特殊な技術を要します。
近くでお見せしないと、分かりづらいと思いますが。
わたしがCD「祈りの海へ・・・」https://sho3ku.cocolog-nifty.com/blog/cd.html
ジャケットで着装している装束、その細部。
迦陵頻は本来、童舞といって、子供が舞う舞です。迦陵頻は仏教の極楽浄土にいるといわれている霊鳥・・・といっても上半身は人間、なので、西洋風に言えば「スピリット」や「天使」なのでしょう。鳳凰より、格が上らしいです。。。
ジャケットブック内の写真をご覧いただけるとわかるのですが、実際、わたしも羽を背負っています!
仏教画で、よくその迦陵頻が笙を吹いている絵があるのです。
そのイメージで、楽器を構えてみました。
雅楽をご存知のかたは、ジャケットトップの写真をご覧になるとまず「陵王ですか?」とおっしゃるのですが。。。確かに色と形は陵王と共通。ですが、織が違うのと、陵王の袍は、このような刺繍は入りません。
20日に行われる研究会では、実際の迦陵頻の装束もお持ちできることになりました!!!
雅楽の関係者にとっては、あまりにも身近すぎて、「ふーん?」ぐらいのものかもしれませんが、やはり、装束って、すばらしい美術品、芸術品だと思います。いったい、何人ぐらいの人がこの装束の製作に関わっておられるのでしょう。。。
講師を務めてくださる大槻さんに伺ってみたいと思います。
この舞(迦陵頻)も古くからの伝承曲です。
「日本」とか「和のもの」というと、今一般に定着してきているのは「江戸時代」の文化、しかも町人文化や下町を中心としてはやったものが多いそうです。
それよりも800年から900年前に入ってきた文化の伝承ですから、当然、皆さんがイメージされている「日本」や「和」とはまったく異なっているはずです。
わたし自身、そうだったのですが、「日本という国のイメージ」が、雅楽や装束を通して変わると思います。雅楽を知り、体験することで、意識が変わりますよ。。。
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