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2010年2月28日 (日)

雅楽を勉強されている皆様、

1日でも早く、1行でも多く、暗譜いたしましょう(笑、自戒です)。

結局、暗譜ができていないと、全体の「構成力」に欠ける演奏になります。

たとえば、中盤で急にテンポが遅くなる篳篥の奏者の人とか、たまにいらっしゃいます。
笙奏者からすれば、笙殺し、です(笑)。
もちろん、ついていくしかありません(抵抗は試みれど・・・)。

昔の大名人の先生方の演奏が、多少の間違いや音程の狂いなどがあっても魅力的なのは、暗譜による力も大きいのでは、と思います。

「基礎体力」が違うようなものです。

「今」の人間は良くも悪くも、洋楽の感覚が入っていますから、雅楽の基礎トレは、やはり「暗譜力」です。

もちろん、じゃあ、暗譜さえ完璧なら、いい演奏ができるか、というと、それはそれで、また別問題。

基礎体力+センス+・・・いろいろ必要ですね(笑)。

ああ、暗譜、されど暗譜。自戒自戒・・・

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2010年2月27日 (土)

さすがに・・・

毎日毎日、練習練習で、疲れることもあります。。。

根が不器用なので、人の何倍も時間がかかってしまう。。。

ただ、自分の「勘」だけは信じられる、だから、静かに続けることができます。

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神楽歌 

国立劇場(小劇場)にて、本日2時から。。。

昨日知人から聞いたのですが、電話予約受付開始後、わずか5分でチケット完売だったそうです。

でも小劇場での公演は、正解です。

平成8年?でしたか、東京国際フォーラムの5000席規模のホールで、公演があったことがありました。あれは、ちょっといただけませんでした。先生方もやりにくかったと思います。

小劇場は音響も落ち着いていて、歌も朗々と響き、和琴なども品よく聴こえ、聴く側も心地よく、歌われる先生方も歌いやすかったのでは、と思います。

雅楽公演の場合、国立の大劇場(1400~1500席程度?)でも、やはり違和感を感じることがあります。

倍の人数の楽人さんがいらっしゃるとか(左方右方で楽人が分かれる)、あるいは大規模な舞楽法会(声明のグループが出演する)なら別、ですが。。。

PAは入っていた、と思いますが、PAもちょうどよい感じだったと思います。

こういった貴重な公演は、余計な演出は不要・・・と思いがちですが、「引いた演出」をどのようにするか、非常に難しいと思います。
「そのまま」では、人に伝わらないことも、あります。
わたしも「生」が最上とは思いますが、状況次第です。

雅楽器などのPAやレコーディングの方法で、頭を悩ませていますので。。。つい、そんなことが気になりました。

ふと、おもしろいことに気がつきました。
今日の公演で先生方が履いていらした浅沓(あさぐつ)は、神社でも階位の高い神職さんがお履きになる履物です(先週の研究会でも大槻眞一郎さんがご説明しておられた履物です)。

東大寺の修二会のときにお坊様方(練行衆)がお履きになる沓と、「音」がそっくりです。
木の床の上を歩く音に、ふと、二月堂のお堂のなかに響くお坊様の足音と近しいものを感じました。

どちらのほうが起源が古いのかな、と思いました。
でも、どちらも由来は、やはり中国大陸かもしれません。

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2010年2月25日 (木)

国立劇場 神楽歌

http://www.ntj.jac.go.jp/cgi-bin/pre/performance_img.cgi?img=5241_1.jpg

神楽歌の公演は久しぶりです。
普段、宮中で行われる神楽歌は、私たちは耳にすることはできません。

神様のための舞と歌ですから、演者以外は、誰も観客がいないのです。

このような公演の機会以外、外に出ることはまず、ありません。

チケットをお持ちのかたで、「予習」されるかたは、当ブログの左サイドに出ています、CDのなかの「古代歌謡の世界」をお聞きになられるといいでしょう。

東京楽所 -

このCDは、恩師の多忠麿先生が最晩年に製作・監修された、最後のCDです。

コロムビアから出されている、先生がご監修された一連のCDは、スタジオ録音のため自然さに欠ける、などのご批判もありますが、今、改めて聴きなおしてみると、名演も多々あり、非常に貴重な録音と思います。

特に、笙はきれいに録音され、よいバランスでマスタリングされているものが多いと感じています。先生は毎回「録りっぱなし」ではなく、その後の音のチェックや監修も、とても丹念にされていました(CDというのは実はこれが、大変な作業なのです)。
わたしも参考にしている演奏がいくつもあります。

「古代歌謡の世界」では、笙の演奏こそ少ないものの(神楽歌には笙は入らないので)、懇切丁寧な解説と、細部にこだわった編集など、「神楽歌」の伝承の「楽家」としてのプライドと使命感が伝わってくるお仕事です。

個人的な思いいれかもしれませんが、先生は「使命感」だけでなく、この音や舞を心から愛しておられたように思います。

このCDを聴くたびに、先生の貴族的な風貌やお声が、ありありと思い出されます。

わずかに1日早く、先生は、このCDの完成を待たずに急逝されました。

平成6年、ですか。
まだ昨日のことのようにも思い出されます。

4枚組みで、やや高価ですが、ぜひともご購入されて聴かれることをお勧めいたします。

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涼やかでさわやかな・・・

Img_1290

時代はどんどん移り変わっていくのに、
どうしてわたしは古いものを残したいと思うのだろう

静かで澄み渡った、涼やかで凛とした気風や空気、
これは他のものでは、どうしても得られない

ドビュッシーやフランスの音楽やピアノが好き、でも、
この感覚は、日本の古来のものからしか得られない

ただ、祝詞(のりと)などにもあるように「ひらけゆく世に遅るることなく」、

進み行く世の流れに逆行することは
できない

そしてその「流れ」にも魅力を感じる
現代人として、その流れを受け入れて、享受するのは当然のこと

新しいものも、臆することなく、作り続けていきたい

(写真は「狛桙」(こまぼこ)の袍(ほう)のリス。なんでリスなんでしょうね?いろいろな色のリスの模様がちりばめられています。ひとつひとつが繊細な手刺繍。)

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2010年2月24日 (水)

ごめんなさい、よく見えませんね。。。

すみません、昨日アップしましたコンサートの詳細が、よく見えないようです。

何度かサイズ変更を試みたのですが、うまくいきません。。。

詳細は

メール  npo@npo-gagaku.com

電話  06-6292-8838 NPO法人 雅楽 

まで、お願いいたします。。。

(ごめんなさい、多忙につき、詳細、後日打ち直してアップしたいと思います

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2010年2月23日 (火)

コンサートのお知らせ

Yanagawaramadah_12

NPO雅楽さんからのご依頼で、ピアノと二胡と。

曲目など未定ですが、先日、ピアノの梅村さんとお初の電話会談(笑)。
それぞれの楽器のソロ、3者、2者共演で、いろいろお楽しみいただきましょう、とご提案いただいています。

二胡は前々から、非常に気になっていた楽器です。
やはり、オリジンが同じ楽器だから、でしょうか、笙とはとても相性がよさそうです。

とても楽しいコンサートになりそうです。

わたしはまた怪しい格好で写っていますが(笑)、CD「祈りの海へ・・・」のジャケットにも使った「迦陵頻」の舞装束。
そのときに撮影した写真の1枚です。
先日の研究会でも、実物の装束を皆様にお見せしました。
この刺繍は本当に華やかで、きれいです。

大学生のときから、焦がれに焦がれていた舞装束です。

でもわたしは右舞なので、左舞の装束、迦陵頻は一生、つけるチャンスはない、、、そう思っていました。

でも、楽器類などの撮影をする予定だったお寺さんが、装束をお持ち、ということで、(一度でいいから、着てみたい・・・)という気持ちが抑えられず。。。
あの羽は一度でいいから、つけてみたかったんです。

装束の魔力です。
本当はそんな厚かましいお願いをするつもりはなかったのですが、誘惑には負けました(笑)。快く貸してくださった本法寺さまには、本当に感謝しています。

シルクロードのレリーフや壁画、日本でも仏教画などには迦陵頻が笙を吹いている姿もたくさん残されています。

実際の舞をご存知のかたは、わたしが舞装束で楽器を構えているので、「あれ?」と思われると思います。

でも、イメージ的に、笙を構えても、まったくおかしくはないのではないかしら。。。と思いました。むしろ、笙の音をイメージする姿になるのでは、とも思い・・・

本当はジャケットに使う予定はまったくなく、撮影したのですが、、、笙のイメージが前面に出た写真が撮れたのと、笙を構えている手の格好が、「祈り」のイメージにもぴったり、ということで、この写真を使うことになりました。

装束をつける前には、ちゃんと国立劇場まで行って、過去の映像で銅拍子の構え方や実際の舞の動きも、確認したんですよ。
銅拍子を構えている写真も撮りました。
関東は特にやる機会が少ない舞です(わたしも奏楽で参加したときに目にしたのが過去3回だけ?)

少子化の影響もあるのかもしれませんが、もっと演られてもよい舞だと思います。
何より、かわいいですし、銅拍子をぱしゃーんと合わせて舞う4人の迦陵頻の舞は、本当に華やかで、すばらしいです。

昔の人は、どうしてこのような素敵な演出を思いついたのか・・・現代人にはとても生み出せない演出です。

そんな魅力的な演出や小道具が、雅楽のなかにはたくさん出てきます。。。

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2010年2月22日 (月)

無事終了

2月20日
研究会 「古来より伝統の装束に宿る神々の心~有職故実に学ぶ~」
講 師: (宮内庁楽部衣紋方) 大槻装束店 代表取締役
大槻 眞一郎 
ナビゲーター: 伊藤 えり

無事に終了することができました。
ご来場くださった皆様、研究会の皆様、ありがとうございました。
そして大槻眞一郎様、本法寺様、本当にありがとうございました。

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2010年2月19日 (金)

明日は・・・装束のお話

ただ、古いから、ただ、皇室・貴族文化の一部だから、よい、というのではなく、装束の世界の生き生きとした魅力には、息をのみます。

そう、現代に、「生きたまま」残されており、現代文明では生み出しえない、力を秘めていると思います。

徳川時代の、国が閉じる前の日本で醸造された、アジア圏文化の魅力がそのまま残されて、今も活かされています。

ぜひ、雅楽、特に舞楽をご覧になるかたがたは、ディテールにも注意して、ご覧になってください。見えないようなところにも、実はさまざまな工夫やデザインがほどこされています。

明日は、研究会でのナビゲーションです。

(詳細はネット上では告知できませんので、ご了承ください・・・)

Img_1898 納曾利の袍の刺繍。織(おり)は四手雲が織り出されています。

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2010年2月18日 (木)

笙のお教室・・・個人レッスン

主に文京区内で行っている、伊藤の笙の教室ですが、今月から新人さんは、まず個人レッスンから受講していただくようにしています。

少しずつですが、受講を希望されるかたが増えており、長年受講されているかたがたとのペースがあわなくなってきました。

そこで、これから入門されるかたがたには、まず10回程度、個人レッスンを受講していただき、基礎ができてから、グループレッスンに入っていただきます。

個人レッスンですと幅広く時間が選べるため、連続しての受講も楽です。
せっかくお稽古を始められても、仕事のご都合などで、とびとびにしかいらっしゃれないと、なかなか上達することができません。

入会金3,000円、ワンレッスン2時間程度、5,000円(同じく文京区内施設)。(2010年9月より、月1回の場合は6000円、月2回の場合は11000円=1回5500円に改定させていただきました)。

詳細は、お名前と連絡先電話番号を明記の上、

for_solo_voice@nifty.com (伊藤)まで

(ご返信にお時間をいただくこともございますが、ご了承ください)

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わたしの指から、だれひとりすべり落とさない

どんな小さな命でもどんな小さな生き物でも

すべてすべて救ってみせる

明け方にそんな声が聞こえたような気がした

29歳で王城を抜け出し、ひとり出家してしまった、若いお釈迦様(ゴータマ・シッダールタ)。
どんな人だったんだろう。。。。

同じ時代、同じ空間で同じ空気を呼吸してみたかったな。。。

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春を待ちながら・・・

大阪方面からお声がけいただきました。
4月9日、大阪のホテルでコンサート。

ピアノ、二胡、笙。

ディナーコンサートだそうです。

チラシがリリースになったら、アップしますね。
一応、下刷りはできたようです。

弦楽器(弓で弾く楽器)とのコラボ、楽しみです♪

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2010年2月16日 (火)

すみません、、、

ケロログ。

http://www.voiceblog.jp/sho3ku/

ほったらかしなのに、87アクセス(笑)。
ありがとうございます。
開設したものの、そのままで、本当にすみません。。。

こちらも準備は進めています。。。(一応・・・)

この間、マイクを買いました(笑)。

いえいえ、本当です。
マイクも凝り出したらきりがないので、とりあえずアマゾンで「これっ」っというものをワン・クリックで買ってしまったのですが。。。。

届いたら。。。

「お、大きい!!」

性能面のスペックばかりみていて、サイズをよく見なかったのです。。。写真ではせいぜい、4センチぐらいのマイクかと思っていたのに。。。届いたマイクは14、5センチ・・・

とりあえず、これで録音の練習をしてみます。。。

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♪♪♪御礼 2万アクセス超えました♪♪♪

知らないうちに超えていました。

PCからと携帯から、あわせて2万と100ぐらいでしょうか。

「国技館、2回分ですね~」とおっしゃってくださったSさまはじめ、よく「ご来場」くださっている皆様、本当に感謝です。

内容の充実に向けて、がんばりますね。

今後もともよろしくお願いいたします!

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春に向かって・・・

ただ今、大阪のほうでコンサートのお話をいただきました。

今度はピアノと二胡と笙ですって。。。

楽しみです♪

詳細、随時アップします。

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2010年2月15日 (月)

東大寺修二会(2)

「東大寺に行きます!」というと、「パワースポットですか?」とか、「スピリチュアルな理由で?」とか、聞かれることもあります。。。

(???・・・何か違うぞ?)と感じます。

前の記事にも書きましたが、学生の頃は数人でわいわいと二月堂まで登っては(結構、坂道がきつい・・・)、極寒の局(つぼね)に延々と座っていて、行の休みの時間になると、局の横のお茶屋さんで甘酒を飲んだり、うどんを食べたり・・・お堂から降りて宿舎に着いたら、お酒で温まり、、、翌日のお昼になると、また拝観しに行くということをのんびり繰り返していました。

厳修される神聖な行事ではあるのですが、どこかのどかで、のびやかなところもある行事です。

声明自体も、おおらかで暖かな感じの節回し、きりりとした骨太の節が多いのです。
途中でほら貝がぽーぽぽっーぽー、ぽぽーと鳴ったり(笑)。
お坊さまも、神聖な行事にご奉仕している、という緊張感を保ちつつも、どこか明るい。真剣さに満ちながらも、ほがらか、なんです。

10年ほどのブランクを経て、久々におととし、拝聴させていただきました。

昔は二月堂で絵馬やお守りを売り、行を手伝っているおじいさんたちも、のんびりしていました。

そういうおじいさんたちとお友達になると「おおー、今年も来たか」みたいな感じで、迎えてくださり、こちらも「すみません、北の局を開けていただけますか?」なんて、お願いもしたり。。。

その頃は今ほど人も多くなく、おじいさんたちは、大体夜になると酔っ払っていました。
当時はわたしも「女子大生」でしたから(笑)、たずねていくと嬉しかったみたいです。

酒焼けした赤ら顔で、わたしたちと延々と話し込んで、先輩格らしい別のおじいさんに「いつまでもしゃべっとらんで、さっさと仕事せい!!」と怒鳴られ、ばしーーん、とお尻をたたかれたりしていました(笑)。

「はい・・・」と素直に答えて、すたすたと掃除に向かうおじいさんの後姿が、ちょっと淋しい・・・。あとで「ごめんなさいね、長話ししすぎちゃって・・・」と謝りにいったら「ええんよ、ええんよ」とにこにこされていました。

「あんた、いい大学に入っているけど、必ず、嫁に行かないとあかんよ。世間を甘くみたら、あかんよ。学問というのは、な、幸せになるためにするんよ」なんて話を突然されて、もうひとりの芸大の友達としんみりしてしまったこともあります。。。(ううーん、嫁に行けば幸せになれる、、、なんて古風・・・)

深夜の行の真っ最中、局の横の小さな部屋で、おじいさんが「がーがー」といびきをかいて、大の字で寝ていたことも、よくありました。
声の大きいお坊さんの声明が始まったとたん「わっ」と飛び起きたりしているのを、目撃したことも(笑)。今の世の中だと「不謹慎な!」とか怒られそうですネ。

お堂の中の行とは関係なく、柱時計がぼーんぼーんと鳴ったり。。。
「1200年以上も続く、行」の割には、あっけらかーんと、のどかなんです。

10数年後、ひさびさに行った二月堂で、「あの、、、いつもここにいらしたYさんは・・・」とうかがったところ、「ああ、2、3年前に亡くなられたな」と言われ、(やっぱり・・・)と思ったものの、じわっと目頭が熱くなりました。

正直に言って、「信仰」ってまだまだよくわからないです。

「信念」とか言われると、もうだめ、です。
ごめんなさい、です。
根性なしです(笑)。

でも、仏教とか神道とか雅楽って、理解はできないけれど、どこかで自分の骨とか血とか肉の、一部には、なっているように思います。。。「骨の髄まで」とかいえたら、格好いいのですが(笑)、少なくとも、人生の、大事な一部ではありますね。。。

パワースポット、、、??
確かに、元気には、なりますよ。。。???

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マザーテレサ映画祭、アンコール上映決定

http://www.motherteresa.co.jp/

↑行かねば!と思っていて、気がついたら昨日、終わっていたんですね。。。
去年、そうやっていくつのイベントを逃したか・・・

今年早々には、知人の演劇、ご案内を頂戴していたのに、逃し、知人のグループ展も逃し。。。

「きぼうのいえ」をメインテーマとした映画も上映されているようです。山本雅基さん(きぼうのいえの施設長さん)の講演もあったようですね。

アンコール上映決定!の情報に、ほっとしました。

暖かくなってから見られるのは、ありがたいです

笙と同じで冷え性です・・・

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2010年2月14日 (日)

東大寺修二会(2) 思い出。

初めて修二会に行ったのは大学1年生のとき。
芸大の宿舎が奈良にあって、格安で長期滞在できました。

なぜ、修二会に行こうと思ったのか?それは高校生のときに柴田南雄先生のご本で「劇場空間としてのお水取り」という文を読んで、なんとなく、興味を持っていたからです。(そうか・・・すでに10代のときから、関心はあったんだ・・・)。

特にお経や声明に興味があったわけではありません。
入学後、すでに雅楽は始めていましたが、その頃はまだ、笙の大恩師の多忠麿先生にもであっていず、とりあえず、大学の授業のなかで、のんびりと履修していました。

学生時代は何かとお金がないもので、ケーキ屋さんでバイトをして、資金をため、青春18切符を使い、深夜発の鈍行電車を乗り継ぎ乗り継ぎ・・・奈良まで10時間ぐらいかけていきました。

当時は芸大楽理の先輩や美大のほうの人で、すでに修二会の「主(ぬし)」のような人が何人かおり、ほぼ毎日、自転車で二月堂まで行っては、案内してくださいました。お昼ごろの日中の行、日没(にちもつ)、初夜、後夜、晨朝。

たいまつは夜7時からですが、それから大体、深夜零時まで。
遅いと2時ぐらいまで。
身を切るような寒さのなかを自転車をこいで帰ってきて、それから朝方までみんなでしゃべりながら飲んでいたりとか。。。

本当に、いい時代でした。。。
初めから14日間、全部見るのが当たり前、と思っていたので、14日間の行のほとんどを、常連さんの詳細にわたる解説つきで、体験することができたのです。

芸大の宿舎の所長さんも、本当におもしろい人で、学生に混じって深夜まで、よく飲んでいました。

「あなたは、もう、決まり、だね、毎年、来るね」
と、冗談めかして最後の晩に言われたのははっきり覚えています。
図星でした(笑)。さすがに14日間滞在できたのは、その年だけでしたが、それでも学生時代は大体、1週間とか5日間かとか、滞在していました。

ただ、所長さんはその数年後に、急逝され。。。
もう、あの宿舎で、お酒を酌み交わすことも、できません。

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大変だ・・・東大寺修二会(1)

1月2月から、もうそわそわ。。。
東大寺修二会は3月1日から14日まで。

今年も一晩でもいいから、拝聴させていただきたいです。。。

暮れぐらいから配役表を拝見していたのですが(今はネットで全部見られるんですね。
信じられません☆)、検索をかけていたら、1月23日に「元東大寺別当の筒井寛秀師が88歳で他界」とあり、驚きました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

修二会では喪に関して厳格な決まりがあって、親類縁者の喪に服しているお坊様は、参篭できなくなります。

案の定、暮れからの配役が変わりました(通常は12月決定後、変わることはありません)。
実は暮れに確認したときには「大ベテラン」2名のお名前がなく、どきりとしていたのです。

今現在の配役表では、うちおひとりが「復帰」されていました。

どうか、今年も無事に行を終えられますことを遠方からお祈り申し上げます。

こちらの記事で筒井師の訃報を知りました。ありがとうございました。
http://blog.livedoor.jp/mojito128-0128/archives/2237071.html

お水取り(修二会)詳細は
http://www.todaiji.or.jp/contents/function/02-03syunie1.html

もし、初めて行かれるかたは、詳細をよくご存知のかたにご案内をお願いされてみてください。修二会は日中(お昼ごろ)の行から始まって、遅いときは深夜1時から明け方まで行われている、長大な行です。

おたいまつだけ見て帰っちゃったら、ほんと、もったいないですよ。あれはあくまで、練行衆の「ご案内」の火、であって、まさに行は「これから」。

オリンピックで言えば、「聖火」だけみて、肝心の競技はまったく見ないようなものです(笑)。

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2010年2月13日 (土)

SONYのHi-MD

SONY Hi-MD ウォークマン MZ-RH1 S
突然ですが。
ソニーのHI-MD RZ1-Sです。
わたしはもともと、機械系も好きで、大学に入ってからもしばらくは音響やシンセにも興味を持っていたのですが、雅楽の世界に惹かれるようになってから、世の、「音のデジタル化」に完全に背を向けてしまいました。

「アナログの音」にこだわり続け、特にMDの薄いシャリシャリした音がいやで、これまで使ったことがなかったんです。

いまだに、ヘッドが帯磁してしまっているダブルカセットデッキも使っていますから。。。

それが数年前、突然目覚めてしまって(笑)、なんとか自分で作曲ができないか、と思うようになり、まず手に入れたのが、これです。
リニアPCM録音もできて、音質が驚異的によいだけでなく、小さい、薄い。

作曲とMDは関係ない?いえいえ、まず自分の笙の音を客観的に聴きたかったんですね。
そして、「これとこれと、重ねて吹けば、絶対にきれい」というところを確かめていきたかった。

できるだけ高音質で。
そして、高音質で録音した音にさらに音を重ねていくことから、わたしの音作りは始まりました。

その経験が、CD「祈りの海へ・・・」へと結実していくわけですが。
単純なメロディーと作りのようですが、まだ誰もやっていなかったことです。
笙の音でも最もシンプルなところで、響きのよい音を重ねていった結果です。
誰でも聴きやすい、わかりやすいものになった。
簡単で、シンプルだからといって、手がかかっていないわけでは、決してないのです。

その頃はMTR(マルチトラックレコダー)なんて、考えもしなかった(笑)。リニアPCMで録音したものをCDに焼いて、大きなスピーカーから音を流して、それをさらにRZ1-Sで録音するという、、、恐ろしく原始的な方法で、曲を考えていました。。。

でも、このMD、古いMDをCD化するために購入されているかたも多いようですが、PCへの取り込みもCD化も楽ですし、不思議なことに、1ギガ入る専用ディスクには、オーディオデータだけでなく、WORDとかEXCELとかのデータや写真もストックできます。
普通のUSBとしても使えるわけです。

このごろはやりのリニアPCM録音ができる各種のハンディーレコーダー、何しろ大きいです。この小柄なボディーにはかないません。

MDはもう衰退していく一方ですが、、、使い勝手がよいので、もう1台欲しいくらい。

でも、わたしは今だにアナログの「ラジカセ」も好きです。
空気の「しゅかー」っという音や「ごうっ」ていう音、大好きなんですけどね。。。レコーディングエンジニアさんからしたら、言語道断!?

ただ、デジタル化することで欠落していく情報は絶対にあるので、、、
やっぱり両方の使い勝手の良い部分を活かしていきたいものです。。。

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19871アクセス。。。

とってもブログを詳しく読んでくださっているSさん、今日はお疲れ様でした。
いつもありがとうございます!!!

今日の会話。

わたし「え、どうしてそんなこと知っているんですか!?(不思議!!)」
Sさん「だって、ブログに書いてあったじゃないですか!」
わたし(あ、そういえば、書いたわ・・・)

結構古い記事でも、読んでくださっているかたは、ちゃんといらっしゃるんですね。。。
書き散らしの雑文も結構あるのに。。。
そしてごめんなさい「乞うご期待!」と書いてそのまなになっている、たくさんの記事。。。

でも、その雑多なところがいいですと、慰めの言葉もいただいてしまいました。
ありがとうございます。。。でも、慰められるとますます、「ぱなし」になりますので、、、自嘲いたします、はい。。。

おかげさまで、ただ今PCからのアクセスカウンターは17784、携帯からが2087、トータルで19871となっております。。。

ちょうど、年を越してからすぐの頃、1日のアクセスが大体100件以上と、驚異的でした。
ややペースダウンはしているものの、順調、ということでしょうか。開設してまだ10ヶ月程度ですし。。。

ありがとうございます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします

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痛たたた、、、、

口内炎でここ数日、食事も取れませんでした。

舌の付け根にできてしまったので、唱歌も辛く。。。
ところが吹くほうは問題なし。
ありがたや。。。

ラベンダーを一滴たらした水で、1日に何度もうがいをしていたら、だいぶ軽くなってきました。ようやくご飯が少し食べられるようになり・・・ああ、ご飯が食べられるって、幸せ!

ラベンダーはやけどにもいいそうです。消炎効果がある、ということでしょう。

明日のデートの予定がお流れ、です。。。

うそです。
調律を終えた笙をお渡ししがてら、久しぶりにお食事を、という予定だったのですが、、、この口内炎の状態では、きびしいので楽器の引渡しも延期です。。。

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雪・・・雪!

舞の練習を終えて帰宅するときに、雨が雪に変わった。

夜の街頭の下で、雪を見ていると本当に飽きない。

光の結晶が降って来る、降って来る。

ダイビングとかやったことがないけれど、深海で微生物の動きをみていると
こんな感じなんじゃないだろうか。

おかげで信号を渡り損ねるところでした。

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2010年2月11日 (木)

もう一度

調和をとりもどそう

調和=harmony

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2010年2月10日 (水)

虎視・・・?君は違うでしょう!?

Img_2080

虎にしてはしまりがなさすぎる、うちのしーちゃん。

猫視にゃんにゃん♪

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2010年2月 9日 (火)

虎視眈々・・・

音の世界も

舞の世界も

現実の世界も

イメージで「触れて」みることは大事

今年はデジタルなマトリックスとアナログで不定形なものが溶解して交じり合うイメージがずっとちらちらしています。

波風多し、でもエキサイティングな年となりそう♪

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2010年2月 8日 (月)

ただ今マイクのテスト中・・・ん?

テスト中の新しいブログです。
昨年のコンサートのリハの風景を録音したものです。
あくまで、練習中の音をHI MD+安いコンタクトマイクで録音したなので、完成度の点などではご容赦ください。それにしても、わたしが書き上げた譜面をその場でお渡しして、ほとんど初見に近い状態です。
皆さん本当に芸達者。。。

「去年を待ちながら」という曲の後半3分の1。
ピアノとハープの音がきらきらしています☆
オルゴールみたいな響きの曲をつくりたかったんです♪♪♪

編成は笙1(本番では2)、篳篥1、竜笛1、ピアノ1、ハープ1。

http://www.voiceblog.jp/sho3ku/1051148.html

ファイルの変換がうまくいかなくて、苦戦中。
Attrac MGからMP3って、もっと簡単にできないかしら。
この短いファイル、わざわざCDに焼いて、それをWMPで変換しなおしたという・・・やってられません。無料の変換ソフトかなにか、見つかるでしょう。

今後はケロログは、古典の曲の備忘録として使いたいと思っています。

当日の演奏会の模様はいずれyoutubeにアップする予定。
請うご期待♪

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2010年2月 7日 (日)

ぱなし・・・

「だしっぱなし」の「ぱなし」伊藤です

ぱなしという言葉があるということを草刈民代さんのご本で知ったのですが。。。
あんな、美しい人が!
そこで自信をつけてしまった(?)ので、「ぱなし」はやがて「野放し」に

ブログの改変を進めているのですが、大変です。
もう一画面、新しいブログを作って、お引越しも考えたのもの、それも結構手間です。

過去ログで「つぶやき」調のものは削除するかもしれません。

そのほか、MTR(マルチトラックレコーダー)のなかに録り溜めした、データーがごちゃごちゃになっており、こちらもすごいことに。PCと連携させて使っていないので、中が見えないんですよね。。。。

「ぱなし」は結局エントロピーを増大させるだけですから、今後の創作活動のためにも、ぜひ改めねば!と思っています。

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2010年2月 6日 (土)

久々の火入れ 松脂と蜜蝋

えっ、なんですって?と思う人も多いでしょう。

そうなんです。笙にとって松脂と蜜蝋を炊いた「接着剤」は必需品。
リードを竹に止めるための大事な役割を果たします。

調律(ピッチあわせ)のときにも使います。

久々に大量の松脂と蜜蝋を加えて、なべで火をいれています。

火を入れる道具は七輪と炭。
今は電気コンロを使う人が圧倒的に多いようですが、わたしは昔のやり方で炭火を使っています(いろいろ理由はありますが、、、企業秘密)。
1日4時間で最低4、5日。。。
今回はだいぶ足したので、もっと必要でしょう。

ただ、今日は3時間で限界です。無念。

都心のアパートですから、外で火は熾せません。
台所で換気扇を回しながら焚いているのですが(一酸化中毒にならないように)、気がつくと、寒い!!!足もかちんかちんに冷えているではないですか!

エアコンをフルでかけているのに、室温がなんと18度!

日中に火入れをすると、途中で外出できない、始めたら15分おきに炭をチェックしなければならない、などの不便もあり、夜に始めたのですが。。。このままでは風邪を引きそうですので。。。

写真なども明日、以降アップします。。。
ぶるる。。。

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つぶやき・・・

ああ、もうこのHTMLって(笑)。

「マザーテレサ朗読文」の記事のHTMLが崩れました、との表示が出て、修正ができません!

写真が小さくなってしまったし、文字の色とか、修正かけたいのに。。。
全部打ち直し?(ため息)

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きぼうのいえ・お施餓鬼表白 (朗読文)

朗読「きぼうのいえ お施餓鬼表白」 山田義浩

礼拝堂をお守りくださる天のかみさま
山谷のまちをお守りくださる土地のかみさま
飢餓の苦しみを救ってくださるほとけさま
どうかわたしたちの願いを おききください
きぼうのいえに住むわたしたち
そしてすべてのひとたちの 命をくれたご先祖さま
きぼうのいえ そしてこの地上から 天国に向かった多くのなかまたち
また、山谷のまちにおいて さらにこの世界のあらゆるところで
お腹をすかせて亡くなってしまった人たち
欲張りな人 欲張りなまま 亡くなった人
不幸な人 不幸なまま 亡くなった人
怒っている人 怒ったまま 亡くなった人
悲しんでいる人 悲しんだまま 亡くなった人
すべてのいのちが どうか
やすらかに行き続けられますように
共に真実に目覚めることができますように

(朗読 江原啓之 笙 伊藤えり ピアノ 高橋全)

この表白を創作したお坊様・・・というと、皆さんお年寄りを想像してしまうと思いますが。。。
写真2列目、右端のジャージを着た人が山田義浩さんです。若いです。
「きぼうのいえ」創設時からのボランティアスタッフさん。
「きぼうのいえ」の
キリスト教式の「礼拝堂」で、お施餓鬼供養を行うことになったのも、義浩さんがいらしたから、のようです。「きぼうのいえ」を陰で、でも大きな力でずっと支えている人たちのひとり。
誰が聞いてもわかりやすいこの表白文、初めて聞いたときは、感動しました。

義浩さんは、当CDのなかでは「読経」も担当してくださっています。いろいろな才能に溢れる人です。
前日から泊りがけで福井からレコーディングのためにいらしてくださり、わたしと一緒に朝9時から夜10時まで、こまごまとした雑用まで手伝ってくださいました。ありがとうございました!

14_15special_thanks_to

CD「祈りの海へ・・・きぼうのいえ・めもりある」試聴ページはこちら→http://www.napimusic.com/listen.html

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2010年2月 5日 (金)

音楽家としての江原啓之さん

あ、しまった、こんなのあったんだ。。。

Poster_s

「ペーター役」に江原啓之さん。
そうです、江原さんはバリトン歌手としても、関西二期会などでもご活躍されています。

江原さんのお名前を冠したCDを出してみて、改めて(江原さんって、本当に、誤解されていることが多いなあ・・・)と思います。

極端な場合、CDの宣伝のチラシをつきかえされたこともあります。
でも、「そこまで嫌いな理由は何!?」かと思いますが、要はよくご存じないんですよね。

あと、「霊」という言葉が出ただけで、もう○○愛子さん(でしたっけ??)とか細木○○さんとかと、全部いっしょくたになってしまっているようです。。。

そんな、乱暴な。。。でも、それぞれの人が、どんなことを言って、どんなアドバイスをして、ということを把握していらっしゃらない。。。TVつけっぱなしの人?


「きぼうのいえ」さんへの、私財を投げ打ってのご寄付とか、プロのバリトン歌手としてのご活動のこととか、こういったことは、なぜかマスコミがあまり取り上げません。
今後は、マスコミも冷え切っているから、ゴシップなんかよりも「心温まるニュース」のほうが喜ばれる世の中になるんじゃないでしょうか。

んー、それにしてもムジカーザでオペラ、江原さんの歌。。。行ってみたかったな。。。
(隠れ家的ホール、おススメです.
)。

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携帯ぎらい

実は携帯電話、いまだに苦手です。

「便利」なのはわかるのですが・・・

以前、新聞で「アメリカ人が、生活になくてはならないもの、だけれど死ぬほど大嫌いなもの、ベスト1(ワースト1?)」として携帯電話をあげているのを読んで、ますます(そうか、だったらないほうが・・・)と思うようになりました。

作家の山田詠美さんが、昔「携帯がなくても会いたい人には必ず会える、会う必要があるのなら、絶対に会える」というようなことを書いていらして。。。

山田さん、まだ携帯持っていらっしゃらないのかな?10年前にはこれほど普及していず、20年前には、ほとんどなかった道具です。

ある雅楽の会に参加したら、半数がまだ携帯を持っていなくて、大いに意を強くしました(笑)。

もっとも、「どうしても必要」と思えるようになったら、すぐに買います。
「携帯を持っている人が、連絡がつきやすいか」、というと、ぜんぜん、そんな感じがしません。。。携帯があることで、むしろ約束がルーズになっていたり、人の話を聞けなくなったり。コミュニケーション力がどんどん希薄になっている?

今のところは、わたしの場合、PCのメール対応で十分です。
(かなり返事が早い、といわれています)。

みんなで携帯を辞めたら、世の中、変わるかも(笑)。

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2010年2月 4日 (木)

マザーテレサ(朗読文)

マザーテレサ「あなたの中の最良のものを」

人は不合理 非論理 利己的です
気にすることなく 人を愛しなさい
あなたが善を行うと 利己的な目的で それをしたと言われるでしょう
気にすることなく 善を行いなさい
目的を達しようとするとき じゃま立てする人に出会うでしょう
気にすることなく やり遂げなさい
善い行いをしても おそらく次の日には忘れられるでしょう
気にすることなく しつづけなさい
あなたの正直さと誠実さとが あなたを傷つけるでしょう
気にすることなく 正直で誠実でありつづけなさい
あなたが作り上げたものが 壊されるでしょう
気にすることなく 作りつづけなさい
助けた相手から 恩知らずの仕打ちを受けるでしょう
気にすることなく 助けつづけなさい
あなたの中の最良のものを 世に与えなさい けり返されるかもしれません
でも気にすることなく 最良のものを与え続けなさい
最後に振り返ると あなたにもわかるはず
結局は 全てあたなと内なる神との間のことなのです
あなたと他の人との間であったことは一度もなかったのです

CD「祈りの海へ・・・」(朗読 江原啓之 ピアノ 高橋全)

写真最前列一番右がピアノの高橋全さん。
当日はすばらしいピアノを弾いてくださっただけでなく、レコーディング・エンジニアも務めてくださり、本当にお疲れ様でした!

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アッシジの聖フランチェスコ (朗読文)

アッシジの聖フランチェスコ 「平和への祈りの言葉」

主よ、貧困と飢えのうちに生き死ぬ 世界中の同胞のために働く私達を
そのことにふさわしいものにしてください

私をあなたの平和の道具としてお使いください
憎しみのあるところに 愛を
争いのあるところに ゆるしを
分裂のあるところに 一致を
疑いのあるところに 信仰を
誤りのあるところに 真理を
絶望のあるところに 希望を
闇に 光を
悲しみのあるところに 喜びをもたらすものとしてください
慰められるよりは 慰めることを
理解されるよりは 理解することを
愛されるよりは 愛することを 私が求めますように
私達は 与えるから 受け
許すから 許され
自分を捨てて 死に
永遠の命をいただくのですから

(朗読・江原啓之 笙・竽 伊藤えり 笙 野津輝男、白石賢一、戸田純、五月女愛)

CDジャケット・ブック内の写真なので、デザイン上、やや曲がっていますが。。。「府中の森芸術劇場」での録音の一コマ。

前列左側のお二人が、山谷のホスピス「きぼうのいえ」の施設長山本雅基さん美恵さんご夫妻。
2度目にお会いした江原さんは、やはりビッグなかたでした・・・あ、いえ、お人柄です☆

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永続可能な社会と神道・仏教

装束史・雅楽の歴史などを洗いなおしていますが、自分が触れてきた世界について改めて考えさせられています。

またそこから派生して、神道や仏教についても。

雅楽に携わったことで、ごく普通の一般家庭に育ちながらも、神道・仏教の双方に関わらせていただいています。

どちらかの関係者であれば、おそらく、どちらか、の世界しか知らないはずでした。
といっても、わたしの場合、何かの専門家ではなく、両方に関心があり、また、奉納のための楽や舞で関わらせていただいている、というだけですが。

特に特別な修行をしたこともなく、神職や僧侶としての資格を持っているわけでもありません。

でも、「浅いところでいったりきたり」しているので、両方を外の世界から感じることができるのかもしれません。

もうそろそろ、たくさんの人が気がつき始めています。
エコロジーやサステイナブル・ソサエティー(永続可能な社会)という発想や思想は、仏教や神道の世界では、ごくごく当たり前の世界です。

共存共栄の世界、つながりを重視する世界。
八百万の神様の存在を感じる(・・・神道の世界では、どうも「信じる」とか「信仰」ではなく、「感じる」世界のように思います)世界。

生きとし生けるものの幸せを祈る世界。

そして、神道と仏教が、ほどよい感じで混ざって広く広まっているのも、日本文化の特徴です。両方の長所がいかされているように思います。

東洋大学の学長さんがディープエコロジーについて書かれていたり、ワールドウォッチ研究所のレスター・ブラウンさんのご著書の翻訳でも有名な枝広さんが、仏教について触れられていたり。

今、世界中のシンク・タンクが必死になって、探してもどうしても得られない、「循環型社会」のお手本が実は難なく、日本にあるのです。「経済」を主軸に社会を動かしてきた世の中が、今、変わりつつあります。

1000年以上も前に作られた奈良・法隆寺、その法隆寺を建立した宮大工の集団は、1000年以上もこの塔が持つことを予見して建てられた、といいます。一本一本の木のくせを見抜き、経年変化を予想して(年数による木のくるい、までも予測して)、塔を建てられらそうです。1000年の樹齢を持つ、ヒノキを使って。

今、「千年後のことを考えて」、ビルを建てている人たちが、果たして世界にいるのでしょうか?

昔の人たちの見識や知恵、永続可能な共存共栄の社会実現のヒントが、仏教や神道や雅楽を知ることで、少しでも感じられるのでは、と思います。

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春の大掃除・・・

あ、いえ、ブログの話です。

暮れにHPを作りたいというお話を書きましたが、いろいろ調べてみたところ、今はブログよりもHPが優位、という時代でもなさそうです。
わたし自身がHTMLをこれから覚えるのも、大変そうです。

必要性があれば、やりますが、そこまでのメリットも、どうやらなさそう。

HP製作とビジネス展開に関して、非常にプロフェッショナルなかたから、とても親身なアドバイスをいただきました。

単純にアクセス数を伸ばすようなHPは、テクニックとお金さえあれば、できそうです。

でも、結局、本来わたしが何をやりたいのか、何をたくさんの人にお伝えしていきたいのか。。。

原点に立ち返らせてくださるようなアドバイスを与えてくださって、目が覚めるような思いでした。

じゃじゃさん(ニックネーム)、貴重なアドバイスを本当にありがとうございました!

それにしても、カテゴリーとかウェブページとか、もうごちゃごちゃ・・・
随分と、書き散らしちゃったし。。。

大掃除が大変・・・(笑)。

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2010年2月 2日 (火)

装束の世界 迦陵頻

Medium
迦陵頻(かりょうびん)舞装束の刺繍。
うっすら下が透けているのが、わかります?
こういう織は、非常に特殊な技術を要します。
近くでお見せしないと、分かりづらいと思いますが。

わたしがCD「祈りの海へ・・・」https://sho3ku.cocolog-nifty.com/blog/cd.html
ジャケットで着装している装束、その細部。
迦陵頻は本来、童舞といって、子供が舞う舞です。
迦陵頻は仏教の極楽浄土にいるといわれている霊鳥・・・といっても上半身は人間、なので、西洋風に言えば「スピリット」や「天使」なのでしょう。鳳凰より、格が上らしいです。。。

ジャケットブック内の写真をご覧いただけるとわかるのですが、実際、わたしも羽を背負っています!

仏教画で、よくその迦陵頻が笙を吹いている絵があるのです。
そのイメージで、楽器を構えてみました。

雅楽をご存知のかたは、ジャケットトップの写真をご覧になるとまず「陵王ですか?」とおっしゃるのですが。。。確かに色と形は陵王と共通。ですが、織が違うのと、陵王の袍は、このような刺繍は入りません。

20日に行われる研究会では、実際の迦陵頻の装束もお持ちできることになりました!!!

雅楽の関係者にとっては、あまりにも身近すぎて、「ふーん?」ぐらいのものかもしれませんが、やはり、装束って、すばらしい美術品、芸術品だと思います。いったい、何人ぐらいの人がこの装束の製作に関わっておられるのでしょう。。。

講師を務めてくださる大槻さんに伺ってみたいと思います。

この舞(迦陵頻)も古くからの伝承曲です。

「日本」とか「和のもの」というと、今一般に定着してきているのは「江戸時代」の文化、しかも町人文化や下町を中心としてはやったものが多いそうです。

それよりも800年から900年前に入ってきた文化の伝承ですから、当然、皆さんがイメージされている「日本」や「和」とはまったく異なっているはずです。

わたし自身、そうだったのですが、「日本という国のイメージ」が、雅楽や装束を通して変わると思います。雅楽を知り、体験することで、意識が変わりますよ。。。

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2010年2月 1日 (月)

最初に・・・

最初に言葉を発したのは誰なんだろう

最初に歌を歌ったのは誰なんだろう

最初に陸にあがったのは誰なんだろう

最初に羽を生やしたのは誰なんだろう

意識がゆらいだときに「事」が起こった

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