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2009年11月29日 (日)

一筋縄では。。。

抜頭。

3時間半、ほぼ休みなく舞い続けると頭の中が真っ白になります。。。

疲労困憊。。。

一拍のなかでの緩急のつけかた、振り上げる手、下げる手、向き。
動きの止め、ため、体重移動。

重心を低く低く保ちながら、かつ大きく見せるこつ。

学生時代から何度も目にし、ビデオでも観ている舞ですが、ここまで複雑な動きをしているとは、思いませんでした。
正分割ではない拍子の部分で、緩急をつけたり、動きはじめたりすることが多いのです。細やかな部分での、ちょっとしたコツがあるようです。

同じ手、でもまるで違って見えます。舞うほうは、しんどいのですが、がぜんかっこよく見えるので、なんとしても習得したくなります。。。

納曾利と共通の手も多いのですが、、、その同じ手すら、微細な部分はまるで違いました。

もちろん拍子が違う、ということもありますが、、、

韓国系の音楽には5拍子がありますから、抜頭の拍の動き(夜多羅拍子)は、まさに韓国風、なのかもしれません。
3拍子、5拍子は騎馬民族系の拍子とも言われていますから。

それにしても、松井先生の動きは流麗です。
少しでも、ほんの少しでも、近づきたいです。


2009年11月28日 (土)

日本の文化専門の・・・(伊藤の妄想)

大学があってもいいのに。

もちろん、国学院などの神道系の大学や仏教関係の大学はあるけれども、そのなかに雅楽の専攻科があってもいいように思う。これは「身びいき」ではなく・・・昔は「音楽」「雅楽」というジャンルがあったわけでなく、神道や仏教と雅楽は切っても切れない関係にあったのだから。。。

あるいは、いわゆる「邦楽」専門の音楽大学とか、あってもいいと思う。
三味線とか筝とか、雅楽器を専攻するなかで、作曲や音響関係のことも学べる大学。

そのなかから邦楽器に特化した音響の授業や録音機器の開発など、企業と提携して行う動きがでてくればいい。

「楽器製作科」などがあってもいいのかもしれない。。。
これからは、いい楽器の調達がますます大変になると思う。
雅楽に限らず、どの分野でも。

そのなかから、たとえば笙だったら竹林を保護、あるいは育てる動きとか、今、雅楽協議会で篳篥のリードとなる葦を守るために署名を集めていますが(あっというまに2万5千、集まったそうですが)、環境保護的なことを地域ぐるみ、あるいは大学関係が率先して行ったりとか。

たとえばそういった大学で、「海外に日本の音楽や文化を発信するための」英語講座とか、翻訳講座とか、海外留学支援制度とか、あってもいいと思うのです。
今、個々人の邦楽演奏者が個々で活躍してがんばっていますが、もっとそういった奏者を大きく育てる動きがあってもいいと思うのです。

短期的な視点ではなく、長期的な展望を視野に入れた人材が、今後は伸びていくと思います。。。


日々、イメージを

イメージを更新していくこと。

それが新しい夢につながる。

新しい可能性につながる。

これは、とてもおもしろいことに気がついた。

そして、とても大切なこと。


2009年11月27日 (金)

抜頭!

今日は朝から楽太鼓の音の録音。

映画学校に通われている森さんの作品への音づけ。
笙が結構、不思議と画面にマッチしています。
想像力を書き立てる音、ですよね、笙って。抽象的な音って、余白が多く、イメージが広がります。。。

それにしても、「
録音」っておもしろいです。
アミュゼでPAを担当してくださった、中田さんにお付き合いいただいているのですが、さすが、笙を吹かれるだけあって、イメージを活かしてくださっています。

「録音」そのものが、アートだと、思います。。。
今日もおもしろいお話をいろいろと教えていただきました。
現場で音と向き合ってきている人のお話は、本当におもしろいです。。。

森さんの作品は、宮本武蔵を題材とした、ショートショートです。
ところどころに、魅力的なカットがあって、なかなかにミステリアスです。
果たして、刀を奪われた武蔵は、笙を奏でる天女を切れるのか?!

仕上げがとても楽しみです。

さて、抜頭です。
覚えた部分のみ、ビデオにとってみましたが、、、、

・・・まだまだ格好悪い(笑)。
悲劇です。ただ、どこが悪いのか、だんだんわかってきました。

練習にさらに熱が入ります。体の作りこみ、間に合うかな。。。


ちょっとだけ弱音

抜頭、結構厳しいです。。。

手を覚えない、というより、体が本当にきつい。

基礎体力のなさ、を実感。

普段の鍛錬の足らなさを実感。

疲労度が普段と違うので、仕事やらなにやらの段取りがうまく進まず・・・

早く、体が馴染んでくれますように。。。



2009年11月26日 (木)

not for piano

おもしろいです。。。

ここ数ヶ月、CDを聴き続けておりますが、飽きません。
ベルギー人?国家のなかで言語がふたつに分かれている、不思議な国です。もっともベルギー人のフランス語は訛りが多いともいいますが。。。

おしゃれな人が多くて好きな国です。
アントワープ・ゼスなんて、いっせいを風靡しましたね。

アントワープとかゲントとか、行ってみたいなあ。。。ちなみにわたしが行ったのは海外公演でブラッセルズだけ、です。
クリスマスシーズンなんて、おそらく素敵でしょうね。


2009年11月25日 (水)

ゆかしさ。

死語、でしょうか。

ゆかしい。ゆかしさ。

英語にしにくい、というか、できないでしょうね。modestiy? 違うなあ。。。

hesitation もふくんだmodestiyというと、ちょっとネガティブな印象になりますね。。。
一般的に「一歩下がる、かしこまる、引く」ということは英語ではネガティブに捉えられがちです。でもゆかしさはネガティブな印象はまったくないです。

雅楽器で、新しいことをするにしても、「ゆかしさ」はどこかに残しておきたいです。
多忠麿先生がよくおっしゃっていた、「品」とともに。

柏のコンサートでご一緒させていただた、「洋楽器チーム」、ピアノの高橋全さんにしてもハープの佐々木冬彦さんにしても、ある種独特の「品」のよさを感じさせます。

クラシック畑で鍛錬されてこられたかたがただから?
うーん?なんか違う。。。

わたしが考えている、「品」ってなんだろう、と改めて考えてみました。

あくまでわたしの場合ですが、ジャズでもポップスでも、ばりばり破天荒なことをやる人でも、ファンキーな音楽をやる人でも、「品」を感じることは、多々あります。

その人が、「自分のほんとうの音」にしたがっている、っていうことでしょうか。

うそがない、音。

やっぱり、「ゆかしさ」と「品」、ともに大切にしていきたいです。

そういう音には、とても惹かれます。


笙の魅力 響きを手探りで。

自分のコンサートのDVD映像ができあがってきました。

赤くなったり青くなったり、白くなったり・・・
いえいえ、当日のコンサートの構成の話ではなく(笑)。赤面したり、青ざめたり、顔面蒼白になったりして。。。観て、聴いています。

雅楽は、コンサートホールに向かないのでは、という気持ちも芽生えていたのですが、コンサートホールの利点を駆使することも、十分に可能、ということがわかりました。

特に400程度のホールでしたら、お客様との親近感も生まれ、こちらの世界に引き込みやすいです。
雅楽は、やはりそれだけでは、難解な音楽だと思います。
また、今、わたしたちが「音楽」と思っている概念とかけ離れたところで、成り立っている音の群、です。
親近感を作ることは、とても大事です。
迎合、ということではなく。。。

「去年を待ちながら」、ようやく出来た曲です。
おもしろい響きの曲となり、自分でも気にっています。
洋楽のコードからすると、とんでもない音を笙でつくってしまったらしい・・・(笛の太田君からのご非難・・・)のですが、笙で吹くと、まったく違和感がないのです。

譜面でみて、彼は驚いたらしい。。。さらに「笙で吹くと、きれいだから、それでいいんです」と言ったわたしに呆れたらしい・・・

コードを知らないから、耳でこさえてしまった和音ですが、そういう「笙しかできない芸当」、もう少し探っていきたいです。

手作りのおもしろみ、でもあります。。。


2009年11月24日 (火)

抜頭・・・

再来月は抜頭を舞います。

あまり好きな舞ではなかったのですが、松井北斗先生に実際にご指導をいただいてから、好きな舞に変わりつつあります。

かっこいいです。あの面のイメージが強烈なのですが、舞の所作そのものは非常に切れがよく、また松井先生が舞うととても優雅です。

自分がそうそう格好よく舞えるとは思っていませんが、、、
昔の楽師の先生で、林多美夫先生という先生が、非常に小柄だったにも関わらず、舞台をいっぱいいっぱい使って、活き活きと舞われた、というお話をとあるかたから伺い、やってみたくなりました。

そう、わたしは小学生身長、からだもひよひよなのが悩みの種、です。

発表会のような場ですが、、、14日のコンサートに注力していたため、これから特訓しないと、間に合いません

納曾利の優雅さはありませんし、あそこまで凝った舞ではなく、同じことの繰り返しですが、きびきびと舞えたら、、、と思っています。

それにしても、先生方の動きは優雅で早い動きにも余裕があり、単純そうな動作も、実は非常に複雑なタイミングで動かれています。

早く、タイミングだけでも、真似できるようになりたいものです。。。


2009年11月23日 (月)

新嘗祭

本日は昨日の鎮魂際に続いて、新嘗祭ですね。

毎年、この日はなんだか寒いです。
楽師の先生方のご苦労がしのばれます。

どうかご無事におつとめを終えられますことをお祈りするばかり、です。


2009年11月20日 (金)

急に寒くなりました。。。(笙用保温器について)

楽器も冷えますね。

楽器はとにかくよく温めましょう。
最近、洋楽器とのコラボなどの場合、保温器を多用するようになりましたが、それでも手の感覚で必ず確認します。

初心者のかたは、保温器は厳禁です。
楽器に対する馴染み方が、手で確認しながら温めるのとは、格段に違ってきます。

笙は表面だけ温まってしまうと、意味がありません。
内側の温度も想像=イメージしつつ、温めるような練習が必要です。

その感覚がわかってから、保温器を使用しないと、楽器に結局無理がかかります。

でも、八幡さんの管には、極力、保温器を使わないようにしています。不自然な温度の上げ下げはやはり楽器の負担になります。

煤竹は硬いですが、やはり「古い」竹です。

煤竹、煮竹の笙をお持ちの皆さん、保温器使用の際は、よくよく気をつけましょう。

ただ、保温器は現代の笙吹きにとっては、非常にありがたい発明品です。
要は使いかた次第、ですね。。。

1a_large 本文とは関係なく・・・コンサート「紫の章」で使用した父の写真。


2009年11月19日 (木)

石が・・・

青石が風邪を引いてしまいました。。。要は使えなくなったということ。

調律に必須の石ですから、困っています。

一度、青石とさわりの器の相性が合わず、一気にさびが出たことがあり、手当たり次第試すのも、ちょっと怖くなり。。。

石の成分のこととかも、もう少し勉強したいですね。。。

黒くなったり、しろっぽくなったり。。。不思議な、生き物のようです。

そしてその粉が笙の音色を支えているのですから。。。

さて、また摺らなくっちゃ!


すごいっ!

やっと、サイズが大きい写真のアップロード方法がわかりました。。。

自分がデジカメで撮った写真しかアップロードできませんでしたが、これならOKそうです。

それにしてもいろいろなソフトがあるものです。resize pictureという無償のソフトを使っています。

1c_medium_2 ちょっと映像がかすれてしいましたが。。。

今年7月の舞姿。仁和楽、出手の手を合わせたところ。今回のコンサート、「緑の章」でも使わせていただきました。

襲(かさね)装束、鳥兜(とりかぶと)。

(撮影・イースターエッグ)


音のたましい

浮かんでは消えていってしまう音。

でも、消えていくからきれいだと思う、すばらしいと思う。

そして再現したいと思う、聴き続けたいと思うから、

演奏する、歌う・・・

一瞬きらめいては、また闇のなかに消えていく、無数のたましい。


2009年11月17日 (火)

音を観て、、、世界が、観える。

音を真剣に聴いていると、最後はその人、にたどり着きます。

調律をしているといつも思うのですが、、、
ただ音を合わせる、音を「調べる」だけでなく、音から楽器の素材を推測していくのです。
竹が若い、古い、やわらかい、硬い、そこから繊維の状態、組の締まり・緩み具合。

リードの材質、こしの強い弱い、そり具合、切った人の腕。
ポリシーがあるのか、ないのか、あるのなら、どういうポリシーで切ったのか、どういうポリシーで青石を塗ったのか。
錘のつけ方。
蜜蝋の資質。

そうすると、いろいろなことがわかってきます。
そしてそうすることで楽器の良し悪しも見当がつくようになりました(好みか、好みでないか、ということのほうが多いのですが)。

「聴くこと」は「観ること」につながっていきます。

「観音菩薩」、このこの言葉は最初「観自在菩薩」とも訳されていたようです。
言語はパーリー語?サンスクリット?

「観音」=「観自在」

とらわれなく音を聴き、観ることは、果てしなく自由な境地へとつながっていくのでしょうか。

直感で聴いて感じたこと、まず間違えることはありません。
そこに感情がわきあがることもありますが、それは雑念というもの。

ひたすら中立で音を追っていくこと、そこから現実が変わりえる事象が発生していくのです。。。 


コンサート徒然・・・(3)

いろいろな予感がすべて実現したコンサートでした(わたしの準備が遅れまくることも含め・・・汗)。

音の導きは大きいです。音の予感からすべてをつないでいったコンサート。

大きな夢をまどろむことは、現実を変えることにつながっていきます。。。

演奏終了後、ご挨拶のためにロビーに立った途端、たくさんの皆様に囲まれて激励の言葉やら、楽しかったです、清められました、これからもがんばってね、とお声がけいただいていたとき・・・知人でさえも、最初、誰が誰やら、わかりませんでした。

ええと誰だろう誰だろう、、、思い出すまでに数十秒もかかるんです。

ああ、終わったんだ、終わったんだ・・・お礼を、みなさまにお礼を・・・と思いながら、気が遠のきそうになりました。

数週間前に偶然、ライブで聴いたペルトの「鏡の中の鏡」。
佐々木さんのCDの「月の光」が偶然にも、D major だったこと。
偶然のようで、「魂がしかけた」「音の導き」のようにも感じられて。

わたしは本当に、、、音から遠のいて、数十年を過ごしていました。

わたしは、自分の音から逃げていたのです。

今、逃げるのを止めたとき、、、ようやく回路がつながって、音から世界が開かれていきます。。。

本当に、手を伸ばせばそこにあった。。。数ヶ月前に読んだ、高木正勝さんのエッセイを思い出しつつ、ありがとう、という言葉がこだまのように、心に響きわたっていきます。。。


コンサート徒然(2)

楽しかった!の一言につきますが、この楽しさはお客様にも伝わったようです。

「月の光」もよかったみたいですね。。。嬉しいです。この曲もとても苦労しました。でも、思い切って気持ちよく(いさぎよく)当日は吹けました。佐々木さんのハープのエレガントだっこと!技量や表現力だけでなく、音楽観そのものがとても高い人だと思います。。。

ハープのような楽器との共演のなかで、笙をいかに歌わせるか。とても刺激的で影響を受けました。佐々木さんの音は一絃一絃が深く歌っています。つるっとした笙の音で、どう受けるか。。。でも、佐々木さんの場合は、委ねたほうがうまくいくことが多いようです。

月の光、これはもう少し、作りこみをしたいです。。。

今回、ピアノの高橋さんにもっと弾いていただけなかったのが、とても残念でした。
いろいろな形でご提案させていただいたのですが、コンセプトや気持ちを、うまくお伝えすることができなくて、残念でなりません。

新しい作品では、今回は「去年を待ちながら」のみのご参加となりましたが、それでも「去年を待ちながら」は高橋さんのピアノが加わることで、さらに楽しい作品となりました。

笛の太田さんにも、大変にご苦労をおかけしましたが、長保楽、聞きほれました。「去年を・・・」でもわたしのぐしゃぐしゃの譜面、かつ「音域」ということをまったく理解していない指示にも答えてくださり・・・(汗)、感謝です!それをこなしてしまうのですから、やはりすごい。

中村華子さん、前日の深夜に香川から帰ってこられたというのに、朝早い入りで、終日つき合わせてしまって、本当にすみません。
でも譜面も当日だったというのに(大汗!)、ぴたりとつけてくださり、さすがです。

中村仁美さん、いつもながら、安定して着々とお仕事をこなしてくださり、やはり頼もしいです。。。一緒に吹きながら、(ああ、この人は本当に、すごい)と思わされる箇所がたくさんありました。

皆様、譜面その他、遅れに遅れてゴメンナサイ。。。

「ご利用は、計画的に」ではなく「コンサートは、計画的に」ですね、はい。


2009年11月15日 (日)

コンサート徒然、、、

皆様からいろいろご感想をいただいています。

「ほたる」、人気があり、とても嬉しいです。
「歌うように笙を吹きたい」という気持ちから、新しい曲を作り始めたわたしですが、まさに「子守唄」のような気分で作った、笙のための、歌です。ピアノもとっても素敵でした。

「去年を待ちながら」また、マニアックなタイトルをつけてしまいましたが、どうも、語呂がいいと、曲とは関係なしにぽっと持ってきてしまう傾向が・・・(汗)。
この曲も人気がありますね。。。
吹いていて、わたしも気持ちよかったです。

今回もしみじみ思いましたが、わたしは「全部ができないと、作業を進められない」傾向があります。最後の曲が完全になるまで、実は映像の割り振り、構成を完全に組み上げることができませんでした。ですので、映像の章割りができたのは、前日だったという。。。

ネクストプランニングの神保さんには(も)、ご迷惑をおかけいたしました。打ち上げのときに眠そうだったのは、もしかして、徹夜だったのでしょうか。。。

映像のあらましだけでも、進められれていればよかったのに、それができないんです。

たとえば舞を覚えるにしても、部分だけだと、どうしても練習しない、という困った傾向があります。。。(さすがに最近はなくなりましたが)。全体が見えた瞬間に、すべてがすっとつながってきて、ようやくいきいきしてくるというか。。。

要は計画性がないということかもしれませんが、、、周りの人が困るので、直したいです、はい。


終わりました!!!「伊藤えり雅楽コンサート、手賀沼を渡る一陣の風」

ようやく本番を迎えたコンサート。

天候が優れなかったにも関わらず、たくさんのかたにご来場いただき、感謝感激です。

相変わらず、要領の悪いわたし。通しリハが3時間もかかってしまったという。。。
演奏者の皆様、映像、音響、記録撮影の皆さま、申し訳ありませんでした。

それにしても気持ちよく音が響くホールでした。

場所によっては、笙という楽器は、吹いている本人だけが気持ちよく、客席にはきれいに届いていないとか、演奏していてもあまりに響かなくて、ちょっとがっかり、、、というところもあります。
また、大きなホールですと、どうしてもPAの比重が大きくなり、生の魅力が伝わりづらくなります。。。

アミュゼ柏、生音にはお勧めです。
何より、更衣がとても歌いやすかった・・・
ホールのひびきに助けていただいて、甲音が出せた感じです。

もちろん、笙ものびやかに音が響いていくので、「月の光」もかなりスムーズに吹けました。直前までハープの佐々木さんをひやひやさせていたのですが。。。

ご感想のメールをいくつか、いただいておりますが、雅楽関係者に評判のよかった曲は、「更衣」(伊藤ソロ、ハープで和琴の手を引いていただいた曲)、「ほたる」、竽とハープによる、佐々木冬彦さんの「恋歌」、一般の皆様に喜んでいただけた曲は「去年をまちながら」(笙の古典の和音の動きを基本としながら、篳篥、笛に加えて、ピアノ、ハープに入っていただいた、創作曲)など。。。この曲は演奏してくださった皆さんにも評判がよく、再演できたらいいな、と思います。

そう、できれば、全体の構成を活かしたまま、どこかで再演したいです。

1曲終わるたびに、わあっと拍手の波が押し寄せてきて、どれだけ支えられたかわかりません。またロビーで「本当によかった、また聴きたいです」とたくさんのかたに声をかけていただきました。

ご来場くださいました皆様、演奏者の皆様、柏市教育委員会の皆様、そしてスタッフの皆様、

本当にありがとうございました!


2009年11月 7日 (土)

御礼

気がついたらアクセスカウンターが1万を超えていました。

こんなに写真も何もない、地味なブログでもご覧になってくださるかたがたがいらっしゃるというのは、とてもありがたいことです。
本当にありがとうございます。。。

来年はHP、作りたいです。
もうちょっと資料的なものをまとめていけたらいいのですが。。。

あと、来年も、CD作りたいです。。。。
古典をしっかりいれたものと、明るいコンテンポラリーなもの。

え、2枚作るのですかって?ミニCDが2枚できたら、と思います。

あ、いけない、来年のことより、まずはコンサートですっ。

よろしくお願いいたします。


2009年11月 6日 (金)

それにしても。。。

やっぱり、生の音に触れる機会は、ありがたいです。

今日、中村仁美さんのリサイタルに伺って、改めて感じました。
行く前はぐったり疲れていましたが、終わるころにはすっきり。

心なしか、お肌もぴかぴかに???

このところずっと音楽漬け、CDやら自分の録音を聞きまくっているのですが。。。
やはり、雅楽器の、生はいいです。

最後の喜春楽の響きは「至福」でした。
ホールの規模もちょうどよく(北とぴあ)、雅楽器にはぴったりでした。
最近、PAやら録音やらで頭を悩ませているので、生でよく通るホールは、聴いているほうも嬉しいです。

皆様、雅楽器の響きは、できるだけ、生で聞きましょう!

CDだけだなんて、ほんと、もったいないですよ!


アミュゼ柏 コンサート3 仁美さんの篳篥

本日は中村仁美さんのリサイタルがありました。

家から近い(北とぴあ)ということもあり、とても楽しみにしていたので、駆け足で聴いてまいりました。(実は14日を控え、「決戦のとき」を向えているのですが。。。)

融通無碍とはこのことか、というぐらい、自由自在な篳篥。
何より、本当に楽しそうに吹いていらっしゃるので、どんな作品でも生き生きと響き、すばらしかったです。

最後の古典も、折り目正しい合奏で、聴いていて、とても心地く。。。
一管通りで、あれだけ端正に吹けるというのは、ベテランの余裕ですね。

アミュゼ柏での曲目では、創作で入っていただくのは、今回は少ないのですが、古典は2曲。迦陵頻急と青海波。。。ますます楽しみになってきました。

11月14日はどうぞよろしくお願いいたします。。。

https://sho3ku.cocolog-nifty.com/blog/information.html


2009年11月 2日 (月)

めちゃくちゃ忙しいです。。。(アミュゼ柏コンサート2、その他)

31日はプンダリーカライブ初出演、1日は平井にあるお寺さんでのお施餓鬼供養のための奏楽。
1日は、楽部の○○先生の陵王もあり、張り切りました。
○○先生、相変わらずおちゃめ(笑)、でした。控え室でも楽しいひと時。なごみます。

天台宗のお寺さんでのご奉仕は初めてでしたので、お経もとても興味深く拝聴させていただきました。

しかし、、、30代のときの体力でしたら、とっくに倒れています。
本番の直前は大体、睡眠不足で、しかも当日は、わたしはほとんど食べません。
食べると吹けないことが多いので。
その後の消耗度は大きいのですが、ベストが出せるのは食べないときのほうです。

元気になったな、と思います。。。
ありがたいです。

さて、ただ今夜中の1時半。
ドビュッシーの「月の光」と格闘しています。

ドビュッシーは好きなのですが、実は、とりたてて好きだった曲ではなかったのです。
でも、アレンジをしてみて、いかに自分が、この曲を「知らなかった」か、恥ずかしいぐらいによくわかりました。こんなにも、魅力的な曲だったとは。。。
「ドビュッシーが好き」というのが憚られます。。。
でも、これを機に、もっと写譜してみたいと思いました。
譜面を書くこと、移調することで、より理解が深まります。

当日暗譜で臨めるように、、、がんばります。


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