久が原探史会の皆様、ありがとうございました!
本日(正確には昨日)は大田区の「久が原探史会」でのお集まりの会で、演奏と笙・雅楽の説明をさせていただきました。
25年も続いているという、歴史の勉強会です。
皆様で海外(敦煌など)に行かれることもあるとか。とても雰囲気のよい会でした。会員40名以上。
全員女性、というのも驚きました。
今日の発表者は三島暁子さん。
豊(原)家の笙の伝承について、緻密な研究をされているかたです。
皆さん、ご存知でした?
足利尊氏が笙を吹いていたって。。。
武士と笙ってなかなか結びつきませんが・・・
笙を愛好していた武人は、結構いらしたようですね。。。ただ、三島さんの研究で明らかになってきたことは、ある種の「権威付け」のために、笙の伝授というものが行われていたという・・・神秘的な音のする楽器ですし、取り扱いにもちょっとしたコツがいる楽器です。それで、そのようなことになったのでしょう。。。
古い文献研究をされている方々の労力は、大変なものがあります。
まさに「文献の海」を泳ぎながら、必要な砂粒(資料)を集めるようなものです。もしかしたら、粉々になった化石の骨を集めて、恐竜の骨格を探る作業と似ているかもしれませんね。
現行の伝承とは異なる事実も出てくることがあり、そういった研究を遠ざける向きもあるようですが、、、「現行の雅楽」とそのような研究をまた丹念に付き合わせる作業は必要になってくると思います。
口承の伝承、というものも、実は文献以上に正確であるケースも多々あると思うのです。アメリカインディアの口承伝承が、意外と、1万年以上も前(!!!)の気象や地殻の変動のことなどを正確に伝えていた、、ということもあるくらいです。
それにしても、文献研究は、わたしのようにずぼらな人間にはとってもまねできません!(一応、芸大の楽理出身・・・)
本日はいつもの通り、自分の演奏経験から、笙の魅力、雅楽の魅力を語らせていただきました。
ただ、研究者のかたからお声をかけていただけるのは非常にありがたいです。わたし自身、知らないことばかり(現行での伝承しか、知らない)ですので、勉強にもなり、また研究者の皆様も、文献に書かれている、この「秘曲」は?実際にはどんな曲だったの?という場合に生で音をお聴きいただくことができます。
お互いに、お互いのジャンルを立体化、膨らませることができます。
それにしても熱い関心をお寄せくださいました、探史会の皆様、今日はご発表がありませんでしたが、全体を見守ってくださっていました野呂先生、会長の五十嵐さま、そして、常にわたしに気を遣ってくださいながら、無事に発表も終えられた三島さん、本当にありがとうございました!
またCD「祈りの海へ・・・」も思いもかけずにたくさんお求めいただき、とても嬉しく思います。
皆様のご厚意は「きぼうのいえ」さんにお届けいたします。
感謝を込めて・・・
(あっ、また写真を撮るの忘れちゃった!!!)
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