湿度の高いときは。
楽器のカビの話はこの間書きましたが、湿気は悪いことばかりではありません。
笙のリードには青い石(孔雀石)の粉を塗布します。水分の多い状態のものを筆でたっぷりと塗るのですが、気温は高いのに、梅雨時はなかなか乾きません。
先日は4時間から5時間、かかりました!
でも、ゆっくり乾く分、定着がよくなります。
今、とってもいい音がしています・・・
楽器のカビの話はこの間書きましたが、湿気は悪いことばかりではありません。
笙のリードには青い石(孔雀石)の粉を塗布します。水分の多い状態のものを筆でたっぷりと塗るのですが、気温は高いのに、梅雨時はなかなか乾きません。
先日は4時間から5時間、かかりました!
でも、ゆっくり乾く分、定着がよくなります。
今、とってもいい音がしています・・・
月曜日、東京文化会館にて、十二音会による定例の演奏会。
管絃・黄鐘調、舞楽は珍しく左の還城楽と登殿楽。
いつもながらの安定した演奏と舞。
やや舞台が変形で、狭いので、舞はやりにくいのではないかと思います。
それでも舞台の遣い方はさすが、でした。
管絃、鞨鼓が優雅で印象的でした。
あの会場ではしょうがないと思いますが(先日の国立小劇場でも思いましたが)、篳篥プラス笛と、笙プラス打物とを左右に分けてしまう並びは、結構きついですね。
やはり演奏しづらいと思います。
三管は三管でまとまっていたほうが、、、
でも、あの舞台では、笙プラス篳篥プラス笛、そして三鼓のみ別の並び、というのは、無理なんでしょうね・・・
客席数は雅楽にはぴったり、ぐらいの席数なので、一概には言えませんが、別の形のホールでも鑑賞できるとうれしいです。
東京は朝からどしゃぶり。。。
湿度が高くて、日本の夏の到来を感じます。アジア圏独特のこの湿度!
日本の文化は、ある意味、「カビとの戦い」によって生まれている文化です。
そして見出したのが「発酵」の文化、「カビとの共存」文化でもあるのだとおもいますが、その話はおいておいて、笙もカビますので、どうかご用心ください。
爆発的な予感で、ときどき息が苦しくなる。
昨年からずっと続いているものとは、またまったく違うもの。
ここ2週間ほどシンクロニシティーを起こしまくっていて、信じられない思い。
呆然として、自分の人生のトリックを垣間見る思い。
すべては、輪となって循環していくのか。
わたしは、どこまで行くのだろう・・・
ああ、この詩はわたしが高校生のときに書いた詩といっしょだ。
わたしはどこまで行くのだろう・・・
そういえば、
もう20年以上前?
キュー○ードレッシングだったか、マヨネーズだったか・・・テレビのCMで、ラヴェルの蛾に似た曲があったように思う。
楽器はマリンバだったかな?
この曲が始まると、思わず、聴き入ってしまった。
強烈な印象でした。
誰が作っていたのかな。。。
当時、「坂本龍一当てクイズ」みたいのがありましたね。結構、坂本さんが作った曲がCMで使われていたようです。
坂本さんかな???
もうひとつのブログにも書いたのですが、
https://sho3ku.cocolog-nifty.com/hibilog/
今日は一羽もすずめが姿を見せません。うちに来るすずめだけでないのです。街路樹にも、まったく鳥がいないのです。
外に出て気が付いたのですが・・・・
こんなこと、今までありませんでした。
カラス1羽、すずめ一羽、みかけませんでした。
台風のときでさえ、鳥は低空飛行ながら、どこかでさえずっています。
この時期、ヒナがたくさんかえる時期ですから、どこかしらで、すずめが飛んでいるはずなのです。すずめはわずか4時間ほど空腹が続くだけで餓死してしまう、といいます。
すずめが地震予知ができる、とは聞いたことがありませんが・・・(汗)。
どうしちゃったんでしょう。街路樹の農薬散布でもあったのかしら。。。
この曲はかなり変だ。
モザイクがばらばらと壊れていくようなイメージ。
なんで「蛾」、なんだろう。
フランスでは、「蛾」ってどんな印象とかイメージがあるのだろう。
蛾の鱗粉を顕微鏡で見ているような、不思議な雰囲気。
ドビュッシーは湿度や、雲のなかにいるような、不思議な空気の粒子の流れを感じるけれど、ラベルにはときどき、鉱物の結晶のようなものを感じる。
このところ、「亡き王女」がブームのようで、いろいろなアレンジのものを聞きます。ポップス調のものもあり、最初はおもしろがって聴いていましたが、すぐに飽きました。
シンセでもっとおもしろいアレンジができないのだろうか。
「マ・メール・ロワ」の「眠りの森」、子供のころに初めて聴いて(??・・・なんで、こんなに音がすかすかなんだろう・・・?)と思ったのを覚えています。でも弾いてみると不思議な魅力が立ちのぼってきて・・・
シンプルであっさりした音って、理解するのに時間がかかることがありますが、クールで典雅ですね。
話は飛びますが、雅楽の「高麗楽」の端正さは、本当に素晴らしいですよ。
笙が入らないジャンルなので、笙吹きとしては淋しいのですが(笑)、竜笛ではなく高麗笛というさらに音域の高い笛を使い、打ち物も鞨鼓ではなく、「三の鼓」という、さらにシンプルな打楽器に持ち替え、淡々と演奏される音楽です。
通常は舞の伴奏でしか聴くことができませんが。音楽だけでももっと演奏されていいと思います。
CDも、いくつか出ていますので、興味のあるかたは、聴いてみてください。
7月の文月会での仁和楽、今年は襲(かさね)装束、だそうです。最初は蛮絵装束、ということで、内心、(ほっ)としていたのですが・・・
昨年は直前に急に痩せたせいもあって、襲は大変でした。
今から筋トレして、間に合うかな。
身長150センチの超小型版の舞人なので(わたしのことです)、恰幅のよい男性が着て似合うような装束をつけて舞うのは、人知れず苦労があります。
あ、そういえば「祈りの海へ・・・」のジャケットでわたしが着ているのは「迦陵頻」という舞の装束ですが、これは童舞といって、普通は子供が舞う舞なのです・・・
いつも装束では苦労するのですが、あつらえたように「ぴったり」でした(笑)。
ちなみに本当はわたしは迦陵頻は着られません(別に、年をとっているから、というわけではなく・・・汗)。
迦陵頻は左舞、つまり唐から渡ってきた舞に属していますから。。。わたしは右舞、高麗から渡ってきた舞のほうを舞っています。
ただ、迦陵頻の装束、もう20年来、あこがれにあこがれていました。
あの、羽をつけてみたかったんです!仏教美術のほうでも広く知られている鳥。
そして不思議な仏教の霊鳥は、西洋では天使になったのでしょうね。ずっとそう思っていましたが、いろいろ知らべみたら、あながち間違いでもないようです。
そう思うと、もしかしたら、パイプオルガンと笙は親戚(?)という説も、荒唐無稽ではないかもしれません。。。
中立、中庸、ニュートラルの大切さが、よくわかる。
ぐらりと大きくぶれては、また戻ってくる。
でもその、ゆらぎやぶれも生命の特質。
雅楽で「拍子」という概念は、一般的な洋楽の「拍子」とは異なる(ex.「四拍子」といっても4拍子ではないのよ~)。
「拍」の感覚が「点」ではなくて、じわっとにんじんだ墨のあとのように広く大きい。
細部のデッサンではなく、「フレーズ」を強く構成して、ひっぱる力、不定形のままフレーズを作る力が必要。