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2009年5月19日 (火)

江原啓之さんの朗読

今日も何通か、知人からCDのご感想をいただきましたが、連鎖反応的に「涙腺がゆるみました」というお言葉をいただいています。

とても、ありがたいです。
でも、このCDを聴いた人たちのなかでは、おそらくわたしが一番、泣いているようにも思います(笑)。

出来たー!といっては泣き、失敗した・・・、といっては泣き・・・

なかでも泣けたのは、江原さんの朗読です。
サウンドのチェックや朗読の文章をジャケット内の文章と照らし合わせてチェックしているときに、どっと涙があふれてきました。。。

もう何度も聴いていたのに。改めて文章の内容をかみしめながら、一緒に朗読しているときのことでした。

ヘッドフォンをしながら、チェックをしていました。普段の、スピーカーを通すとあまり聴こえない江原さんの息遣いが聴こえてきました。

深く感動的に読み上げる直前の息遣い(ブレス)はとても深く、

やさしく静かに語りかける部分の前はやさしくやわらかいブレス。

人の呼吸の音って、こんなにも切ないんだろうか。
静かな安らぎが、広まっていきます。

そんなことを考えているうちに、「息している」=今「生きてる」という実感が急にこみ上げてきて、やがて涙となって、あふれてきました。

ブレスも音楽にしてしまったような、江原さんの不思議な声の魅力のとりこになりました。

ブレスの深さやバリエーションが、言葉の力を強めていきます・・・深い祈りの想い、そしてパワー。

歌やテレビでの江原さんの顔や声とはまた違った魅力を感じました。真摯で優雅さも感じさせる落ち着いた声。

気がついたらもう、涙ぼろぼろで、しばらく外出できませんでした(笑)。

「祈り」・・・のパワーを改めて感じました。

礼拝堂で読みあげているような雰囲気をだしたいと思い、スタジオでなく、府中のホールで録音させていただきました。

やや聞き取りづらいと思われるトラックもあるかもしれませんが、どうか広い場所で、朗々と読み上げてくださっている江原さんのお姿を想像しながら、お聴きください・・・


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