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2009年5月 2日 (土)

古典から新しい響きへ (2)

笙は、雅楽合奏のなかでは、比較的伴奏に近い役割をします。
つまり目立ちすぎてはいけないのです。

落ち着いた、まとまりのある音色が好まれます。

ですがいろいろと試しているうちに、洋楽器と一緒に鳴らした場合、圧倒的に弱いことがわかってきました。

雅楽器専門店、武蔵野楽器さんの楽器をいくつか購入して使っているうちに、(この素材とこのリードを組み合わせたらおもしろいのでは?)と思い至りました。特に、ピアノの音とあわせてみたい・・・洋楽ピッチで、何度かリードに手を入れていただきましたが、高音が特にきれいに響きます。

今回のピアノ曲とのコラボレーションでは、すべてこの楽器を使っています。比較的くっきりとした、明るい音色です。

最近は黒檀でできた笙、というものもありますが、それに近い音なのではないか、と思っています。

当たり前かもしれませんが、古典用の笙で曲を考えているときと、この楽器で曲を考えているときとは、まったく別のイメージの曲調が浮かんできます。


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