« いよいよ、明日です。 | トップページ | 天鼓自鳴 »

2009年4月28日 (火)

日常の時間から離れて-舞

例えば自分の両手をゆっくり、頭の上に持っていって、平泳ぎするようゆっくりゆっくり、腕をおろしてきて足の両脇につける。

できるだけゆっくり、なめらかな動作で。
10秒とかそれ以上かけて。

たったそれだけのことで、日常の時間の流れが変わってしまいます。
片手だけでもいいです。

ゆったりと、できるだけ、きれいに。

できるだけ、優雅に。

ちょっと繰り返してみるだけで、感覚が変わってきます。

こんな動作が雅楽の舞(平舞)の基本動作に入っています。
おおらかで、優雅な動作。背筋をぴんと伸ばして・・・

以前、キングレコードでのレコーディングで、万葉集の朗読に雅楽の音をつける、というものがありました。

楽筝のソロのレコーディングが始まったとき、キングのディレクターさんが、「・・・ああ、いいですね。昔は、時間の流れが違ったんですね」と感慨深そうにつぶやかれました。

本当にそうなんでしょうか?
今と昔では、時間の流れが変わってしまったのでしょうか?

あわただしい時間を生きるようになったのは、わたしたちの感性が変わってしまったから・・・雅楽の時間感を楽しめるようになってから、時間の流れや時代の流れに対する感覚が、はっきりと変わったように思います。

明日は明治神宮で楽友会の舞楽奉納があります。11時から。
振鉾、万歳楽、八仙。

どなたでも、無料でご覧になれます。

いにしえの、おおらかな楽の音と舞を最高峰の演奏で楽しむことができます。

日常のあわただしい時間から解放されたいかたは、是非。


« いよいよ、明日です。 | トップページ | 天鼓自鳴 »

雅楽の魅力」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日常の時間から離れて-舞:

« いよいよ、明日です。 | トップページ | 天鼓自鳴 »