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2017年4月29日 (土)

笙のお手入れーー油分について(2)

さて、更新までに間が空いてしまいましたが、椿の油。
ドラッグストアなどで販売されている、椿の油(主に、ヘアオイル用)はお勧めしません。油は、食用を含め、成分だけでなく抽出方法も大事です。
大量生産品はだいたい、「ヘキサン」という石油系の化学薬品に原料(椿油なら椿の実)を溶かして、ヘキサンをあとから高温で揮発させて、油を取り出します。
ただ、ヘキサンが残留するようです。

「圧搾絞り」「玉締め絞り」などと記載されている油でしたら、大丈夫です。
ちなみに食用のオリーブオイルもCold pressとか「冷圧搾」などの記載がないものは、体に悪いようです。

化学薬品の残留を嫌うのは、竹が割れる原因になることがあるようだから、です。
どういった化学物質で、どう割れてくるのかまでは、わかりませんが、疑わしいものは避けたほうが無難です。煮竹の笙が割れやすい原因のひとつではないかと思いますが、それもまた後日、後述します。

椿の実を集めて、砕いて塗布する、と言う方法もあります。
ガーゼなどで包んで金槌などで潰すと、じわっと油が滲みでてきますので、それをそのまま楽器に塗ります。

オリーブオイルを含め、おそらく天然製法で無添加のオイルでしたら、例えばアーモンドオイルやピーナッツオイルなどでもいいのかもしれませんが、香りがあるものは避けたほうが無難です。

いずれの場合も、塗布後はカビが生えないように気をつけてください。
塗りすぎた場合は柔らかい布で拭っておくようにしてください。

ものすごく古い笙を拝見することがたまにありますが、そういった楽器は意外とカビていません。

思えば、袋も天然繊維、ケースも桐の箱、さらに漆塗りの箱に入っていたりします。

通気性が保たれ、湿気も抜けやすいのでしょう。

ハードケースに化繊の袋、オイルたっぷりの状態でよく乾燥させないで湿気が残ったまましっかりしまいこめば、カビの温床となるのは当然です。

そう考えると、頑丈で気密性の高いハードケースは持ち運びには便利ですが、笙にとっては厳しい環境なのかもしれません。。。


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