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2011年7月10日 (日)

さっくり、駆け足でここ数日の動向。。。

6月、東京で十二音会演奏会を聴く。

久米歌は大人数での歌で、地の底から湧き上がるような響きの迫力。

ただ、細かいことを言えば、あそこのホールはやや、響き過ぎ(去年も違和感を感じた)。

和琴のような、素朴で「ざらっと」とした感触の音だと、ピカピカのエコーがかかってしまって、本来の魅力が伝わらないような気がする。

韓国の国立国楽院で聞いた話。
ドイツ人のレコーディングエンジニアが、韓国の笛のレコーディングの際に、笛についている竹の薄紙(その薄紙が演奏中にびりびりと鳴るのが、その楽器の音色、そして魅力)を、どうしても嫌だといって、はがさせたそう。

結果、非常につまらないレコーディングになったとか。
たとえていえば、「篳篥に塩梅を入れないで演奏させる」ようなもの。。。
そのエンジニアの理解度の薄さと勉強の足らなさ、残念に思う。

あるいは韓国のほうで、きちんと、その薄紙の役割を説明して、そのままで録音させたほうがよかったのに。。。でも、「現場作業」がどんどん進んでいく、プロのレコーディングの場合、こういったことは目端が利く人がいないと、非常にむずかしい。

最近のレコーディングは、どうしても絵画でいえば、「ハイパーリアリズム」のようで、ぎらっとした音がエンジニアさんのお好みのよう。。。紀尾井ホールの音響のなかの和琴、知らない人はエコーがかかってきれい、と思うだろう。でも、そのきれいさは、本来のその楽器の魅力とは違う。

。。。と、話がそれるので、元へ。

後半、陪臚。舞人は全員、宮内庁式部職楽部の楽師の先生方。
久々に楽しんだ。
陪臚はとにかく舞自体が華やかで派手。ちょっと作り過ぎ〜、の感もある(笑)。
でも、魅力たっぷりの舞だと思う。

つらり、と翻す、盾と鉾が、優雅にきれいそろって、さすが、楽部、さすが十二音会、と感動。

さて、先日は西宮にて、岩佐堅志さんの楽道25周年記念の演奏会(奈良から向かったわたしは阪神梅田駅と阪急梅田駅を間違え、えらいことにsweat01)。
神戸女学院ホール。
すりばち型の、昔のヨーロッパのコロシアム風のホール。
音響、雰囲気とも、とてもよい。

そして二管通りの五常楽壱具(管絃)には度肝をぬかれる。
途中、譜面の読み違い?などありましたが、それはご愛嬌。
合奏全体の手堅さとか、厚みなど、よくまとまっていた。

笙も品よく、安定して全体を大人の雰囲気でまとめていて、すばらしかった。
長大で遠大で壮大な(笑)曲ですが、優雅な時間を楽しむことができた。
感謝ーこういう笙を吹いている人が、まだ、いてくれるーありがたいです。

「生」でこういった楽を聴ける機会、いったい人生で何回ぐらいあるのだろう。。。
おそらく、5回は、ないだろう。今後、どこかのグループが、名乗りを上げて企画するにしても。。。

ふと、そう思うと、今回、益々こういった企画を打ち立てられた岩佐さんにも、改めて感謝してしまいました。

陵王壱具は、(ちょっと辛口になりますが)、管がやや疲れてきているかな、という感じ。
笛は気合いが入っていましたが、それでもときどき、(あれ?)と思うところあり。

岩佐さんの舞は堂々たるもので、好感が持てました。

個人の努力で、これだけの演奏会ができるといのは、大変なことです。
そして25年間、雅楽一筋でやってこられた、というのも並たいていのことではありません。

岩佐さんのその自信と(と、いっても謙虚な)自負が現れていた舞だと思いました。

大勢のかたが岩佐さんのご活動を支えていらっしゃるのだと思います。
関西圏はそういった「地盤」ともどもの、雅楽の層の厚さを感じさせるのです。

来年はまたどのような企画を立てられるのか、わかりませんが、次回も、、、、大いに期待したいと思います。

20代と30代を中心としたグループ。。。
まだまだ、これからが楽しみです。


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