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2011年2月 2日 (水)

第1回「笙の響きと雅楽の楽しみ方」アンケートから

主立ったものを。。。

○仏教音楽であったという話は、おどろきでした。
→そうなんですよ〜。
「雅楽=神社」というイメージをお持ちのかたが圧倒的に多いのです。雅楽は仏教と神道の両方に関わっており、さらに調べていくと、仏教と神道で境界が曖昧になっている部分があるのです。おおらかな信仰体系を築いてきた、日本の文化のおもしろさ、でもあります。

○雅楽初心者のわたしにもわかりやすいお話でよかったです。
→いろいろなかたがたにご参加いただいていますが、まずは、「初めてのかたにわかりやすく」ということを心がけています。そして、ちょこちょこと「玄人好み」のお話しを挟み込んで。。。

○笙の重さ、どれくらいの温度まで暖めるのか、音の出し方などなどを実際に見て、触ってみたいと思いました。
→そのうち、ワークショップもやりたいと思っていますので、ぜひ!

○中国・韓国に置ける笙の現在を知りたいと思いました。
→そのあたりは、わたし自身、まだまだ触れる機会が少ないのです。。。
ジョイントコンサートなどもできたらやってみたいと思います。

○近衛秀麿氏の越天楽のオーケストラバージョンが珍しかった。
→これは秀逸な作品です。作品といいますか、アレンジです。しかもほとんど原曲そのままの音の構成、いわゆる「アレンジ的な」ことはしていないのです。
雅楽という音楽の完成度の高さを示す演奏です。
当時、これを聴いたヨーロッパの人たちが「この作曲家は、ドビュッシーの影響を随分と受けているようだ」と言ったとか(笑)。

○(今後のご希望は?という質問に対して)歴史的な背景を表現する曲を取り上げていただきたい。
→今回は、雅楽と笙の魅力をつまみ食い、、のような内容でしたので、たとえば1時間半で1曲のみを取り上げて、楽曲の構成から、歴史から、解説する、という、マニアックなこともやってみようかと思っています。

○もし夜ならお茶と軽食があるとよいと思います。
→すみません、なにぶん、会場費など、持ち出しで運営しているもので。。。コスト的にも、また人手(ひとで)も、余力がないのです。
今回はセルフサービスでお茶をお出しさせていただきました。
そのあたりまでが精一杯。
ご理解ください。。。。
(ですが、今後、余裕のあるときは、お菓子程度のものをお出しできたら、、、とは思います)。

○(「今回印象に残った曲、お話などありましたら」、という質問に対して)ドビュッシーの曲にびっくりしました。「也」と「毛」の音がなくなった理由。
→ドビュッシーの音楽との類似は、単に表面的な類似ではなくて、どこか深いところでつながっているようで、調べるほどにおもしろく思います。
また、「月の光」、吹きたいと思っています。

也と毛の音は、要するに、調律の際に、「基音」(乙、ミの音)から最も遠い2音なんです。
この2音と、くちばし(長い吹き口)をなくしたこと、が、ここ1300年ほどで唯一、笙に対して行われた「合理化」でしょう。

あと、帯などが銀製になったことも、多少の「進歩」かもしれません。

ですからここ30年ほどで、「樹脂管」ができたことなどは、笙にとっては「大革命」でもあります。

ただ、たくさんの人が笙を吹く楽しさを享受できるようになった証でもあって、「本管」の製作を妨げるものでは、ないと思います。

○舞と音楽が雅楽ほど親密な例はないのではないか、とても幸せな関係なのではないかと思っています。そんなお話もききたいです。
→素敵な表現ですね。
インスピレーションをいただいてしまいました。

まだまだ、舞のお話まではたどり着けないかもしれませんがそのうちにとりあげさせていただきたいと思います。おっしゃる通り、雅楽の拍は「一拍」のなかに、濃度、あるいは濃淡がはっきりあって、洋楽の数理的な分割の拍の考え方とはまったく違いますよね。

そしてその濃淡と身体の表現が結びついているのが雅楽の舞だと思います。。。

ご協力ありがとうございました。

次回は、2月24日(木)、やはり場所と時間は同じになると思います。

「もう少し早い時間に開始を」というご希望も多かったのですが、逆に「早いと仕事場から駆けつける事ができない」というかたも多く、悩みどころではあります。
また、今回もそうだったのですが、テーブルのセッティングやお茶の準備などに、意外と時間がかかってしまいました。第2回目も、もう少し手順が慣れてくるまで、7時半スタートとさせていただきたいと思います(もう少し、参加ご希望のかたへのリサーチをかけてみますが)。

少し余裕ができてきましたら、いろいろな曜日と時間帯で開催してみたいと思います。

よろしくお願いいたします!


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