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2010年11月 1日 (月)

ご質問をいただいていたので。。。

知人からメールで、ご質問をいただいていましたので、(遅くなってすみません〜!)回答いたします。

青海波の鞨皷の打ち方の名称「千鳥懸」の件です。

ご質問は、「舞楽のときだけでなく、管絃でも『千鳥懸』というのですか?」ということですが、、、言うようですね。

青海波の打物は、最初からこの曲のみの独特なパターンを打ちます(沙音声第四種)。
加拍子以降、鞨皷が非常に特殊なパターンになるのですが、このパターンは管絃でも舞楽でも共通の、八拍子のパターンです。

加拍子になってから、「諸来」がなくなって、「片来」か「正」だけのパターンとなるので、「千鳥懸」という名称がついたのでは、、、と推察します。

鞨皷の片面だけを交互に打ち続けるので、刺繍や縫い物の「千鳥がけ」の縫い目を連想させたのでは、と思いますが(お暇なかたはネットで「千鳥がけ」をチェクしてください。。。ジグザグの縫い目です)。それとも片来と正を絶妙の組み合わせで丹念に丹念に打っていくところが、浜辺の千鳥の足跡を想像させたのでしょうか。

(もし、正しい説や由来などをご存知のかたがいらっしゃいましたら、ご教示いただければ、幸いです)。

もちろん、青波海で着けるこの舞独特の装束(別装束と言います)の「千鳥」の刺繍とかけていますね。。。
ほんとうに、しゃれています!

そして、舞楽になると、この千鳥懸にさらに「男波」、「女波」というパターンが加わって、さらに複雑になります。

譜面によれば、加以降、「男波→千鳥懸→女波→千鳥懸」となります。
青海波は、やはり源氏物語の影響もあって、舞楽というイメージがあり、、また、この加拍子以降の太皷のリズムも強烈なため、そちらの印象が強いですが、鞨皷に関しては、「千鳥懸」は管絃、舞楽、ともにあります。

男波、女波は舞楽だけの打ち方です。

(参考:日本雅楽会発行の「雅楽打物総譜」)


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