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2009年10月30日 (金)

八幡さんの管

京都の八幡さんの管をお持ちで、かつ八幡さんのリードがついていて、調律でお困りのかたは、八幡さんご本人か、わたしにご相談ください。

一般に行われている調律方法とは違う方法で調律しないと、リードが鳴ってきません。

(ただ、非常に手間がかかる方法なので、時間のあるときでないとお受けできませんが)。

八幡さんの楽器は組みもきれいで、音も自己主張をしない音ながらまとまりがよく、奥ゆかしい品のよさを感じます。
延の管絃吹などではずいぶん助けられてきました。

ただ、残念なことに後継者がいらっしゃいません。
わたしの管も長年吹いてきて、数枚、小じたが鳴らなくなってきているので、取り替えていただきたいのですが、八幡さんご自身がお忙しいため、そのままになってしまっています。

後継者不足と材料の確保は、慢性的に日本文化維持の問題となっています。

そういった観点から、伊勢神宮の「ご遷宮」のシステムを考えてみると、本当によく考えられていると思います。

20年ごとに遷宮することで、職人さんたちの技が、必ず伝承されていくのですから。

昔、昭和天皇が崩御されたときに、大葬の礼や大嘗祭などを執り行うにあたり、古式を体験している楽師がいなくて、困っている、というお話を故・多忠麿先生が話しておられました。
文書(もんじょ)だけでは、残せないこと、たくさんあります。
音楽での「譜面」もそうですね。譜面はあっても、実際にどのように演奏されていたのか、歌われていたのか、わからない。。。

伝承で中心になるのは「人の技」で、譜面や記録では、実はないのです。。。

わずか100年に満たない年月でも、こういったことが起こりえます。

1200年以上、、、伝承されてきている音楽、わたしの好きな東大寺修二会もそうですが、やはりその貴重さを思わずにはいられません。

まずは、伝統芸能をもっと「元気に」することが、大切ですね。

今、淀川の葦(篳篥のリードに最適とされる)を保護するために、何万という署名が集まっていますが、雅楽から環境問題が語られるのは、とても自然なことと思います。

音楽や文化と政治は、昔は切っても切れなかったのですしね。


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2009年10月29日 (木)

也と毛

笙吹きの皆様は当然、笙の17本の竹のうち、2本はリードがついていないことをご存知ですよね。。。

ただ、正倉院の楽器には、この2本にもリードがありました。
ピュタゴラス音律という調律の性質上、このあたりのリードから他の竹との音のひずみ(と、言っていいのかどうか、わかりませんが)が大きくなります。

実際につけてみて、おお~☆と感動しました。
何しろ勝絶が鳴らせる!

そして使える「旋法」がぐっと広がります。
世界観が変るぞ・・・と思っていたのですが。。。新たな障害も。

新しく開けた指穴の位置が微妙で、普段、何気なく触ってしまうのです。。。右手の使わない指は自然に竹に沿わせるようにして、もう長年吹いているので、これは怖い。複雑な音を吹いていると突然鳴り出す勝絶の音。

もう一度、開けなおすか、練習して触らないようにするか。。。

あと、和音で吹くと、やはりこの音はかなり辛いですね。どの和音を吹いても、ひずみの強さが出てしまう。。

こうして、実際に試してみて、なぜ、「もともとはあったリードが、伝承の過程で失われた」のか、理解することができます。。。

でも、fもbも、旋法的には使えるので、今後楽しみです。ようやくマイナースケールが吹けます。。。(笙は、意外とメジャースケールな楽器です)。


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2009年10月28日 (水)

アミュゼ柏「手賀沼を渡る一陣の風」1「月の光」

今回のコンサートは、わたしの父の写真をスクリーンに使いつつ、全コンサートを5つの章に分けて演奏します。

スクリーンがちょっと、小さくて可愛すぎるのですが・・・

各章は「色」で構成し、色と装束や雅楽のお話などしてみようと思っています。

「月の光」は最終章の「白」の章に入れる予定です。
まだ、アレンジが終わらない・・・(汗)のですが、今回は笙2管と、ハープで、全曲をお届けいたします。

中途半端な形ながら、今回ハープを弾いてくださる佐々木冬彦さんとあわせたのですが、、、わたし(笙)と、歌い方がぜんぜん違うのですね。。。

ハープは発音したのと同時に音が減衰していく楽器です。

一音一音、その消えていく音をいとおしむかのような佐々木さんのハープ。
いくらでも長音がひっぱれる笙とは、やはり感じ方、違います。

アルペジオの部分は、本当にきれいです。
おそらく、ドビュッシーもハープをイメージして、この部分を書いたのでは・・・と思います。

笙はとにかく音域の狭さ、音数の少なさが厳しい楽器です。
ただ、制約のなかで動いていくことも、ちょっとおもしろくなってきました。
今回はなにしろ、助管(?)で、中村華子さんという、強い味方もいますし。

当初はピアノにも入っていただく予定でしたが、実際に試していただいて、むずかしいということで、やめました。
確かに、各楽器の「役割分担」が非常に難しくなり、わたしにはとてもまとめきれそうにありませんでした。。。残念!でもためさせていただけただけでも、ありがたかったです。。。とにかく、まだ聴いたことのない音を聴いてみたい、という気持ちもあるので。

不思議な雰囲気の「月の光」が出来上がりそうです。。。

恐ろしくスケジュールが遅れていて皆様にはご迷惑をかけどおし・・・
よろしくお願いいたします。。。

*なお、「月の光」は佐々木冬彦さんのCDにハープのソロで入っています。
逸品です。

http://www5d.biglobe.ne.jp/~fuyuhiko/cd.html

佐々木さんはこれまで3枚、CDを出されていますが、「月の光」は1st アルバムに入っています。
でも、どの盤も、それぞれの魅力があり、お勧めいたします。

●11月14日(土)
 伊藤えり笙コンサート

 「手賀沼をわたる一陣の風~笙による新しい世界」手賀沼の美しい自然の写真を背景に、笙とピアノ、ハープ、横笛、篳篥が奏でる音風景。
 古典雅楽と現代の作品が交錯する新しい世界。

1114
 ■アミュゼ柏・クリスタルホール

 ■3時開演(開場2半時)
 ■曲目 盤渉調調子、
       青海波、
       For solo voice-ひとりごとのように(CD「祈りの海へ・・・」から)、
       はじめてみる雪(「祈りの海へ・・・」から)
 ■出演 伊藤えり(笙、竽、企画・構成)
      
高橋全(ピアノ)、
      
中村仁美(篳篥)、
             
佐々木冬彦(ハープ)、 
           
太田豊(笛、その他)、
              中村華子(笙)
  ■チケット 一般 3000円 高校生以下 2000円 (全席指定)

  ■チケットの予約&お問い合わせ 

   柏市教育委員会文化課チケットガイド
     TEL&FAX 04-7191-8484 
     TEL 04-7191-7403(午前9時~午後5時、土日祭日を除く)
*未就学児童入場不可。
  ■主催・柏市教育委員会


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世界は「情」でできている?

世界は「情報」=informationでできている、というのがここ数年のわたしの認識だったのですが。。。

今朝、ふと、世界は「情」でできているのかもしれないと思いました。「情」は英語にしにくいですね。emotionでもないし、ideaとも違う。。。「感情」との違いは?

「感情」はひとりでも成り立つ世界ですが、「情」は他者あっての世界。
「感情をあらわにする」とは言いますが、「情をあらわにする」とは言いません。

「情(なさけ)をかける」とは言いますが、「感情をかける」とは言わない。。。

情報というのは、客観的世界のように思われますが、むしろ完璧な客観は存在しないと思います。(ちなみにinformationを「情報」という言葉に翻訳した(訳語を作った)のは、森鴎外なのだそうです。「情」に反応(報いる)するから、その時点である事象が「情報」に変化する・・・考えれば考えるほど、「深い」翻訳です)。

数え切れない「情」が響きあって、ホログラムのように世界が構成されている・・・

個々が感じている悩みや喜びや苦しみも、実は共有されている「情」の渦巻きのひとつ、なのかもしれません。。。

人が苦しんでいるときは、自分のどこかも苦しい。
わたしが楽しい、喜んでいるときは、人もどこかの部分で喜んでいる。。。

そう思うと、世の中、奥行きが増します。。。


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2009年10月27日 (火)

アミュゼ柏コンサート

舞台リハも終了。。。

と、言っても今回は2名、欠けた状態で、相変わらずわたしの準備が整わず、映像のチェック、音響のチェックが主体となりました。

スクリーンはとても小さいものが2台。可愛いスクリーンです
照明をうんと落とします。とても幻想的な舞台になりそう。ただ、みんな、ねちゃうかなー。

青海波を吹いたとき、篳篥の音がとても丸く、伸びやかに聴こえました。
笙も、会場が素直に反応してくれるので、合わせやすいというか。

昨日は一睡もせずに会場に向かったので、声があまり出ず、リハでは歌いませんでしたが、お昼休み1時間、ホールに誰もいなくなったので、ずっと催馬楽・「更衣」を歌い続け、自分のビデオに録ってみました。

音がきれいに録れるビデオではないのですが、、、ホールの雰囲気は記録できました。

声の抜けも特によいです。
甲音になると、自分の声に一オクターブ上の倍音が重なってきて、ちょっとうれしい響き。

今回はハープもしくはピアノで伴奏をつけていただける予定です。催馬楽は律の曲では2曲しか伝承されていませんが、とても魅力的な歌です。

いにしえには、貴族のかたがたが教養として身につけ、晴れの場や恋のやり取りの場面で、あるいは宴席で、催馬楽を歌いました。歌の内容はたわいのないものが多いのですが、その「使い方」で内容ががらりと変わったり、濃くなったり。

これもお初の試みです。 楽しいコンサートになりそうです! これだけの内容のものは、都内の同規模のホールでもなかなか実現することはできません。 柏市教育委員会文化課の皆様のお力添えあってのことです。 そして、昨年の柏市でのロビーコンサートにいらしてくださった皆様の応援あってのこと。

チケットはわたしのほうでもお取り扱いあります。

sho3ku@yahoo.co.jp

まで。どうぞよろしくお願いいたします。

●11月14日(土)
 伊藤えり笙コンサート

 「手賀沼をわたる一陣の風~笙による新しい世界」手賀沼の美しい自然の写真を背景に、笙とピアノ、ハープ、横笛、篳篥が奏でる音風景。
 古典雅楽と現代の作品が交錯する新しい世界。

1114
 ■アミュゼ柏・クリスタルホール

 ■3時開演(開場2半時)
 ■曲目 盤渉調調子、
       青海波、
       For solo voice-ひとりごとのように(CD「祈りの海へ・・・」から)、
       はじめてみる雪(「祈りの海へ・・・」から)
 ■出演 伊藤えり(笙、竽、企画・構成)
      
高橋全(ピアノ)、
      
中村仁美(篳篥)、
             
佐々木冬彦(ハープ)、 
           
太田豊(笛、その他)、
              中村華子(笙)
  ■チケット 一般 3000円 高校生以下 2000円 (全席指定)

  ■チケットの予約&お問い合わせ 

   柏市教育委員会文化課チケットガイド
     TEL&FAX 04-7191-8484 
     TEL 04-7191-7403(午前9時~午後5時、土日祭日を除く)
*未就学児童入場不可。
  ■主催・柏市教育委員会


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2009年10月25日 (日)

本法寺さま報恩講

本日、本法寺さま報恩講を雅楽の奏楽で務めさせていただきました。

お堂内の荘厳、お坊様方の読経・声明、すばらしくて感激しました。
「響き」という言葉の意味と力を改めて感じました。

ご住職様の、「神話」と雅楽のお話も大変興味深いものでした。

一緒に奏楽してくださった皆さま、お疲れ様でした。
法要のための奏楽でこう言ってしまっては、なんですが・・・本当に、楽しかったです。
ありがとうございました。


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2009年10月23日 (金)

アミュゼ柏・コンサート「手賀沼を渡る一陣の風」

2回目のリハを行いました。

わたしの準備が整わずpunch、皆様には平謝り、です。。。

それにしてもなんだか、雅楽器に加えてピアノやハープの名手の演奏を聴いていると、本当に贅沢な気持ちになります。

アレンジが難しいです。何しろ、小さな「MICRO BR」という、手のひらサイズのMTR(マルチトラックレコーダー)で、数小節録音しては、ためし聞きをし、という作業を繰り返し、それを譜面に起こしているのですから。。。

わたしはいわゆる「芸大和声」は勉強しましたが、あれはいわば語学で言えば、「文法」。「会話」のほうは勉強していないので、実音でためしためし作るしかないのです。。。,あ、違う、「会話」はできるけれど、「文章」を書く練習をしていない、ということ、ですね。

ただ、そういうほうがいいでしょうね、とおっしゃってくださる人もいます。ペーパーワークのみで作るべきではないと。。。

ああ、でも、能率悪いぞ。
音がつかめそうで、つかめない~。

写真はうちの父の撮ったものですが、観ていると「じわっと」来ます。
撮影は一瞬でしょうけれど、準備にどれだけかけているのでしょう。

うちの父ははっきり「地味」ですが(汗)、丹念に丹念に仕事をする人です。。。

演奏を引き立ててくれると思います。。。(「手前味噌」ながら・・・)

また、柏市文化課の皆様が、全面的にご協力くださっています。
これはもう、本当にありがたい限りです。

都内などでもなかなかできないコンサートです。
当日は、CD「祈りの海へ・・・」の直接販売もあります!

 http://sho3ku.cocolog-nifty.com/blog/information.html

お問い合わせ

柏市教育委員会 生涯学習部 文化課 04-7191-7403

(お問い合わせ・チケットのご注文は、sho3ku@yahoo.co.jp でも承ります。ご返信遅くなる場合もありますが、どうかご了承ください。)


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明日は、

本法寺さまの秋のご法要での奏楽です。

http://www.kobinata-honpouji.com/

とても雰囲気と風格のあるお寺です。CD「祈りの海へ・・・」のジャケット撮影などでも、大変にお世話になりました。
付楽のお仕事は、とてもやりがいがありますが、コンサートとはまた別の意味で、緊張します。。。

今日はよく楽器を鳴らしておきました。
明日もきれいに鳴ってくれますように。。。


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2009年10月15日 (木)

明日から大阪スピリチュアル講座です。

明日から江原啓之さんの大阪でのスピリチュアル講座です(大阪厚生年金会館)。

大阪会場でもCD「祈りの海へ・・・きぼうのいえ・めもりある」を販売をさせていただきます。

明日からはわたしのCDにご参加くださり、ピアニストでレコーディング、ミックスダウンエンジニア、さらにCDの販売レーベルNAPI MUSICの高橋全さん、18日からは伊藤も加わって販売いたします。。。(19日まで)

前回の東京会場での販売でも、皆様のおかげで、まとまった額をホスピスケア施設「きぼうのいえ」にチャリティーさせていただくことができました。

http://sho3ku.cocolog-nifty.com/blog/charity.html

江原啓之さんも朗読でご参加くださいました、貴重なCDです。

もし、大阪のチケットをお持ちのかたで、このブログに目をとめてくださったかた、いらっしゃいましたら、ぜひお立ち寄りくださいね~。
すべてのトラックのご試聴いただけます。

よろしくお願いいたします。


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秋の雷

秋の清涼さを高らかに喜ぶ

空のつぶやき

季節はほがらかに移りゆく

自然の音のなかには
人の耳には聴こえてはいない音がいっぱいある

昔の人はそんな音にも耳を傾けていたし
敬意も払っていたのだと思う

田舎にいくだけで、体のリズムが整う
心が軽くなる
大きなリズムの周期を感じる

イメージが湧き、音がつきあげてくる
過敏になった心が静かになって、求める方向をはっきりと示してくれる


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2009年10月12日 (月)

明日はイオン柏でプレコンです。

「イオン柏」。http://www.aeon.jp/sc/chiba-kashiwa/

先日はじめて伺いましたが・・・大きい!!!広い!!!
思わす、「うそー、何、こんなに大きいの・・・?」と叫び、同行してくださった、柏市文化課の大川原さんにあきられました。。。

巨大なショッピングモールです。

演奏場所も確認してまいりましたが。。。なんと、上部が3階まで吹きぬけ!
完全なオープンスペースです。
え、これ、PAなし???
ちょっと待ってください!!
笙の音がこのスペースでは、通る訳が・・・

あちこちあたってみましたが、知り合いのPAが出来る人はすでにお仕事が入っていて、全員、お願いすることができず。。。

真っ青。

いろいろありましたがようやく、イオン柏店の社員のかたが、機材の結線だけはしてくださるとのこと。。。
操作は柏市文化課の職員の皆様が手分けしてくださるそうです。

明日は2時と4時の2回、それぞれ30分。
CDの販売と、コンサートチケットの予約を承ります。

ご近所の皆様、よろしくどうぞ。。。

Img_2155

あまり広さ加減が出ていない写真ですが。。。上がとにかく、3階まで抜けているので、音がどう広がるのか。。。

PAの機材が上手く使えることを祈るばかりです。

(中田太三さま、いろいろとアドバイス、special thanks でした。)


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2009年10月 9日 (金)

両極端

物凄く高音域の音が好きかと思えば、低音が激しく鳴り続ける音楽も好き。

崇高で繊細な音楽も好きかと思えば、野卑で荒っぽくて、粗雑な感じの音楽もほれ込んでしまう。

静かでおとなしくて、地味な性格のようで、実は、とっても情熱的・・・と、人に言われたことがある。

ずっと、どちらが本当の自分なのかわからなかったし、どちらかにならなければいけない、とずっと勘違いしていた。

この両極端をうまくブレンドしていくことが、今後の課題。


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2009年10月 8日 (木)

ご案内 プレコンサートなどなど。。。

宣伝するのを忘れておりました。。。coldsweats01

○伊藤えり プレコンサート(11月14日アミュゼ柏のための)

ソロで笙の演奏とお話をします。

10月13日(火)

イオン柏センターコート
1st  14時から
2nd  16時から   (それぞれ30分ぐらい?)

入場無料・直接会場へどうぞ!
会場ではCD「祈りの海へ・・・きぼうのいえ・めもりある」の販売もします。

お近くのかたは、是非お立ち寄りください。

もうひとつ、

○10月31日(土)経王寺 プンダリーカ・ライブ
「びわらびをら」
いにしえのおと あしたへみやび 
のパートにお呼ばれしました。
笙で出演します。

出演・中田太三、浜根由香、太田豊、坂元一孝、伊藤えり
問い合わせ・03-3341-1314(経王寺)

後日、当ブログの☆お・し・ら・せ☆欄に詳細アップします。。。


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2009年10月 7日 (水)

光の、きらきら。。。

・・・響銅の器ですりおろした青石の、水に浮いている、霞のような部分を筆にとって、リードに塗るんや・・・

ある雅楽器師さんは教えてくださった。


この塗り方でリードを塗ると、笙は、本当に繊細できれいな音色になる。
ただ、この塗り方に対応できるリードそのものも、世に少なった。

こんな繊細な音を、聞き分けて、よいと思ってくださる人は、もうほとんどいない。大音量の合奏が主流になってきて、繊細な貴族趣味は、吹き飛ばされてしまう。。。

今、作曲のようなことをしているのだけれど、、、あの青石の霞のような、あるいは「光のきらきら」のような音を掬い取って、譜面にできないのだろうか。。。霞のように漂う、共鳴と倍音を、漂うままに、「再現」できないのだろうか。。。

「夢」の「澱」みたいなもの。。。


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